風景と主人公の心情がリンクして切なさを誘う

懸命に生きてきたものの、もう希望が見えなくなり、死を選ぶことにした主人公。
彼の気持ちが痛いほど伝わり、彼が死に場所に選んだ場所までの道のりを一緒にたどっているような気持ちになりました。

読み進めながら、龍人コスプレイヤー(?)との出会いシーンまで辿りつかないうちに泣きそうになってしまい、彼女との何気ないやりとりの温かさに涙が……

爽やかな読後感の素敵な作品でした。皆様におすすめです。