第2話 赤い靴
これは、広島にいたころ、聞いた話です。
某事故現場の近くを車で通っていると、そこに小さな赤い靴が一揃い。
なんだか怖い、とその人は急いでその場を離れたそうです。
ところがしばらくして、振り向くと。
後部座席にその小さな赤い靴が……。
慌てて放り出そうとしたらしいのですが、祟られるといけないと思い直し、怖い気持ちを抑えて、事故現場に。
そこに、そっとその靴を戻して再び走り出したそうです。
しばらくして、また気になって振り返ると、そこにはまた、赤い靴……。
もう戻る気になれず、靴を放り出して、家まで逃げ帰ったそうです。
そして、家について、やれやれと振り向くと……
……赤い靴。
これ聞いたあと、しばらく、夜は後部座席を振り返れませんでした。
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