第14話 報連相

目を覚ました私は暗闇の中にいた。

どこまでも果てしなく続くような漆黒の空間。

足場は存在せず、その場に浮いているように存在していた。


不思議と落ち着いていた。

キョロキョロと目線を変え、何かないか確認する。


すると突如目の前にさらに漆黒に包まれた何かが表われ、姿を変えていく。

それは徐々に人型に変わり始め、やがて色が付けられる。


それを目にした私は目を見開いた。

そこに現れたのは私であったからだ。


いや、違う。

よく見てみると、身体の衣服に隠れていない箇所には何らかの文様が浮かんでいる。

そして禍々しいオーラのようなものを纏っていた。


それは不敵な笑みを見せている。


私は話しかけようとするが口が開かない。

それだけではない。

身体が凍り付いたかのように指先ひとつとして自分の意思で動かすことが出来なかった。


それは口を開き、パクパクと動かしている。

何かを話しているのかもしれない。

しかし、今の私には声はおろか、音すら聞き取れなかった。


この空間、そして目の前のこれは一体何なのだろうか?

そのように考え始めると、それが目の前まで近づいてきていた。

突然のことに驚き、下がろうとするが足が言う事を聞いてはくれない。

やがてそれは私の胸、いや、心臓に手をかざした。

何をしているのか、と考え始める前に私の体に異変が起きる。


「うぅ・・・・・・!!」


胸を焼くような苦しさに襲われ、出せないはずの声が漏れる。

胸を押さえ、痛みに耐えるように身体を丸める。

しかし、胸を焼くような痛みは消えず、やがて胸が張り裂けるような痛みに変わっていった。


「うううううううううう!!」


苦悶の表情を浮かべ、悲鳴を上げる。


痛みは一瞬で収まり、静けさが戻る。

肩で息をして、冷や汗をかいていた私の身体を次は、心臓から溢れる何かが包み込み始める。

それはあっという間に私の全身を包み込み呼吸を封じる。

息が止まり、苦しみの表情を浮かべる私を、それは尚も不敵な笑みを浮かべ見つめていた。

それは再び口を開く。

何を言っているのか分からない。


徐々に視界が薄れていく私。

意識がなくなるまでそれは何かを話し続けていた。











「はあ・・・!はあ・・・!」


飛び上がるように上体を上げる。

全身から汗を流し、喉の渇きを感じる。


夢?


周囲に目を向ける。


真っ白い天井。

真っ白いベッドに開かれた窓。

窓からは風が流れカーテンを揺らしていた。

左手には小さな机と椅子が置かれており、僅かに椅子がズレていることから誰かが座っていたことが伺える。

左手の奥には扉があり、横開きになっている。

ギルド保護病院。

何度もお世話になったことがある。

冒険者ギルドと保護ギルドが提携して運営している冒険者専門の病院である。


窓から日差しと爽やかな風を受け、ようやく落ち着きを取り戻す。


深呼吸をして状況の確認を始めた。


ドラゴンワームと戦闘になったこと。

ギルド長が援軍に駆けつけてくれたこと。

倒す際に地面が割れ落ちていったこと。

そして・・・・・・。


あの禍々しい存在を思い出した途端、胸を駆け抜ける鋭い痛みが奔り、身体を丸める。

痛みが消え、再び思考に耽る。

そうだ、あれと目が合った瞬間に目の前が真っ暗になって・・・・・・。

あれはどうなったの?


考え始めたところで扉が開かれる音が聞こえてくる。


「目が覚めた見てぇだな」


と同時に乱暴な物言いが飛んでくる。


「レアード・・・・・・」


私はレアードに視線を向ける。

レアードの背後にはリリィとカインの姿も見える。

リリィは私と目が合うと手を振ってくれる。


3人ともすでに包帯も巻いていない。

あれだけの死闘で、血を流しながら戦ったのに、その気配を全く感じない事に違和感を覚える。


「心配掛けんじゃねーよ!」


頭をガシガシと乱暴に撫でられ痛みに顔を顰める。

リリィがそのことに気づき、レアードに説教を始めていた。


「痛みは残っているかい?」


レアードとリリィが言い合いをしている内にカインが傍までやってくる。


私ははっとして身体を動かして怪我の具合を確認する。


「痛くない・・・・・・」


あれだけのダメージを受けた筈なのに完治している現状にますます疑問を感じる。

そしてある可能性に辿り着く。


「あれからどれくらいたった?」


「一週間だ」


いつの間にか言い合いを終わらせていたレアードが答える。


一週間・・・・・・。

それだけ長い時間眠っていたことに驚愕を浮かべる。

重傷を負っても週単位で意識を失っていたことなどなかったからだ。


しかし、自分の事よりも確認しなければいけない事があった。


「ねえ、みんなは大丈夫なの?エイトとクトリ、それからギルド長は・・・・・・!?」


慌てた様子で口を動かす私に驚いたのか、顔を見合わせる3人。

そしてレアードが話始める。


「全員無事だ。お前以外はその翌日には退院出来たしな」


「カーフェ以外は長期入院が必要になるほど重傷を負ったものはいない。君以外で最も怪我が酷かったギルド長も翌日には仕事があるとか言って右腕に包帯巻いて退院していったよ」


「安心いらないわ。全員無事に帰ってこれたわ」


レアードに続いてカイン、リリィが続けて話をする。


私はそこまで聞いて、ほっと胸を撫で下ろした。

ベッドに仰向けに倒れ込み、小さく笑い声をあげる。


誰も死ななかった。

本当に良かった。


涙がこぼれ、頬を流れる。


そんな私を今度は優しくなでるレアード。


「よく頑張ったな」


視線を逸らしながらも優しい労いを受け、思わず笑みが漏れる。


私はようやく試練を一つ乗り越えられたのだと喜びに浸っていた。











それから昼食の時間となり、召し上がったのち、私は口を開く。


「ねえ。私って普通とは違うのかなぁ」


突然の発言にハトが豆鉄砲を食らったように動きを止めるレアード達。

やがて、硬直が解けたレアードが口を開く。


「何言ってんだ?頭でも打ったのか?」


突然の訳の分からない発言に頭でも打って脳に異常をきたしていると思われてしまった。


「なんか、変わった夢を見てさ。なんていうか自分が変わってしまうような夢・・・・・・」


「どんな夢だ?」


レアード達の表情が変わる。

真剣に耳を傾けてくれているのが分かる。


「えっと・・・・・・あれ?」


先ほどまで覚えていた夢が思い出せない。

汗だくになるほどのとても恐ろしい夢を見たはずなのに。


「なんだっけ?」


「なんだそりゃ。忘れるくらいなら心配いらねえよ」


レアードの発言に納得し、話を変える。

しかし、頭の端っこでは言いようのない不安が渦巻いていた。











「ところであの恐ろしいやつはどうなったの?」


恐ろしいやつというワードだけで分かったのか、レアード達の表情が険しく変わる。

その表情からあまりよくない状況なんだなと察する。


「それについては俺たちもよく分かってねえ。あれが何なのか、何が起きているのかはお前が起き次第、説明するとのことだ」


「そう」


思い出す。

ドラゴンワームを一撃で葬り去る強さ。

そして禍々しい雰囲気を醸し出す姿。

あれは間違いなく別次元の存在。

あれの事は知っておかなければならない。

そう感じた。


その後、医師の方が見られ、触診を始めた。

その結果、問題ないと判断され、すぐさま退院の流れとなった。


目を覚まして数刻で退院していいのかとも思われるが、確かに身体は完治しているし疲れもないので納得し、病院を後にする。


そしてその足で私達は冒険者ギルドに向かい始める。


相変わらず私達は人の注目を集める。

視線に晒されるのは変わらず苦手である。

出来るだけ視線を合わせないようにし、そしてついに冒険者ギルドに到着した。


扉を開き中に入る。

入るや否や、ギルド内は静寂に包まれる。

先ほど以上の視線を感じ、思わず逸らしてしまう。


私たちが現れたことで、ギルドの受付嬢がその場を離れ、私達の前にやってくる。


丁寧な所作で挨拶をし、口を開く。


「お待ちしておりました。ギルド長がお呼びです。こちらへ」


受付嬢に案内され、私達はその後ろを歩く。


注目を浴びたまま、ギルドの奥に入っていく。


「はあ・・・・・・」


少しの間、視線に晒され、緊張のあまり呼吸を止めてしまっていった私は勢いよく息を吐く。


「退院早々連れてきちまって悪いな」


レアードが申し訳ない表情を浮かべる。


「大丈夫よ」


それよりも知っておきたい気持ちが勝っているため、返事も早々に再び歩き出す。


ギルド長室に到着し、受付嬢が扉をノックする。

返事を受け、室内に入っていく。


室内に入るとギルド長が水晶?のようなものに話しかけていた。

ギルド長が話し終わると、どこからか声が聞こえてくる。

あの水晶からだろうか?

考える間もなく話が終わったのか、ギルド長は水晶を端に寄せる。


「よく来たな。改めてご苦労だったな」


そう発言して、ソファーに座るよう指示される。

両側のソファーに私とリリィ、レアードとカインの組み合わせで座る。


それを確認すると、入っていった扉とは別の扉を受付嬢は出ていく。

ギルド長はおもむろに立ち上がると書斎の机の前に置かれている一人掛けのソファーに腰を下ろした。











受付嬢がお茶を用意したのち、部屋を出ていく。


「さて、カーフェも目が覚めたようで安心した。よく頑張ってくれたな。怪我の具合はどうだ?」


退室を確認したのち、ギルド長はさっそく私に身体を向け、労いの言葉と心配の言葉を投げかける。


「いえ、自分がしたくてやったことなので・・・・・・。それに怪我の方も完治しています。疲れもありませんしもう今まで通りに過ごせます」


遠巻きに責任は感じなくてよいと伝える。


「そうか」


ギルド長はほっと一息つく。

続いてレアード達3人に目を向ける。


「お前たちも退院時ぶりだな。その後はどうだ?」


「俺は大丈夫だ」


「僕も心配ありません」


「私もです」


「そうか。それは安心した。だが、深淵の森に入るのはしばらくの間無しだ」


その言葉を受けて目を見開いた。

それはレアードも同じようで顔を見合わせている。


「ギルド長。よろしいですか?」


カインが口を開く。


「深淵の森が危険な状態なのは経験した我々が誰よりも理解しています。だからこそ、早急に対処が必要ではないですか?」


カインの発言はもっともであった。

何かが起きてからでは遅い。

指定禁止区域であるからには異常は災厄と成り代わるおそれがある。

だからこそ私達はその言葉に異議を感じていた。


「早まるな。2週間だけだ」


「2週間?」


どういう事?


「そうだ。今国の上層部に連絡を入れた。その結果、最上位騎士を含む数人が派遣されることが決まった」


「!!」


最上位騎士。

それは国に属する騎士団の中でもトップに君臨する数人に与えられる肩書である。

確か今最上位騎士は6人だけしかいなかったような・・・・・・。


「最上位騎士・・・・・・ですか?」


「そうだ。魔人という存在の脅威。および指定禁止区域の実情をお伝えした結果、そのような結論となった」


リリィの発言に応えるギルド長。


リリィ達は大変驚いている様子を見せていたが、レアードだけは違う反応を示していた。


「ちっ。数人だけかよ。最上位騎士ってのがどれほどのもんか知らねえけど数人ぽっちで大丈夫なのかよ?いくら強くってもいざというときの対処が効かねえぞ」


確かに、と私は感じた。

深淵の森は広い。

そして深部にはまだ足を踏み入れたことがない。

それほどの恐ろしさが待つ場所に数人とは流石に不安になるのも分かる。

レアードの言い分もとても理解できた。


「深淵の森は指定禁止区域。中途半端な者を連れて行けば足手まといになる可能性がある。それを踏まえての少数精鋭だ」


「もしスタンピードでも起きたらどうすんだよ。少数で対処できんのかよ?」


「もちろん派遣されるのは騎士だけではない。道中、隣街のオークスからも強力で経験豊富な冒険者を連れてくることも聞いている」


「実力者が集まるから心配ないって事か・・・・・・」


レアードは天井を見上げて、目を瞑る。

何やら考えているようだ。


「はい」


どうしても聞きたい事ができたので、手を上げる。


「最上位騎士ってどのくらい強い?」


「そうだな。少なくともSランク以上の力の持ち主だ。全盛期の俺並みかもな」


正直、判断材料が足りないと感じた。

Sランク以上の冒険者を見た事ない上に、ギルド長の全盛期を知らない。

現時点のギルド長もかなり強いが、今よりもどのくらい強いのか分からなかった。

しかし、現時点でもおそらく私よりも強い。

だからこそ納得しておくことにした。






⭐︎






「そろそろ魔人とやらのことを教えてくれ」


レアードの口から本命とも言える発言が放たれる。

私達は表情を引き締める。

魔人という言葉は知らないが何となく私が知りたがっていることと同じものを意味していることは分かった。


「そうだったな。お前達は知る権利があるな」


ギルド長も表情を引き締める。

眼光が増し、緊張感が高まる。


「魔人とは魔神の傍に付き添う魔物だと言われている」


「「「!!」」」


傍に付き添う魔物?

まるで意味が分からなかった。


「どう言うことだ?俺もこれまでに魔物のことを細かく調べてきたが魔人なんて魔物聞いたことねぇぞ」


ギルド長以外の皆はこの存在があることすら知らなかった。


「当然だ。魔人の存在は秘匿されてきたのだからな」


秘匿。

つまり何からの理由があるのかしら?


「なぜ秘匿に?」


「それは魔人と魔神の関係性故だ」


どう言うこと?

レアード達も関係性が分からず首を傾げている。


「魔神戦争のことは知っているな?」


全員が頷く。


「魔神戦争とは5000年前に起きた人類と魔神との全面戦争のことだ。当時、人類は今よりも遥かに高い文明を築いていた。その力は絶大で当時大陸中を人類が支配していた。そんな時、魔神が生まれ、人類と魔類の力は逆転した。その後、魔神導きの元、魔類の猛攻が始まった。文明は破壊し尽くされ、人類は大陸の端に追い詰められた。そんな中だ。今度は人類の中に勇者が生まれた。

勇者の力は絶大で、ようやく勇者は命を引き換えに魔神を封印することに成功する。それが、魔神戦争だ」


そこまでは私でも知っているわ。

有名な昔話だしね。

逆に知らない人の方が少ないはずよ。


「それくらい俺たちでも知ってる。その戦争の影響で文明は崩壊し、一から文明を作り直す羽目になった。その結果が過去の遺産を頼りにしている現代文明だろ」


「そうだ。そして、この結晶こそ、かつての文明の遺産、魔道具だ」


そう言って、ギルド長は立ち上がり、机の端に置いてある水晶を手に取る。

私達はギルド長が目にする水晶に目を向ける。

始めた見る魔道具の存在に目が釘付けになる。


「そうか。お前達は魔道具を見たことないんだったな」


興味深そうに魔道具を見ている私達の正面のテーブルの上に置く。

見た目は、ただの水晶玉だ。

透明感を保ち、とても魔道具には見えない。


「まぁな。孤児院育ちだってのもあるが、魔道具なんてそこら辺に落ちてるわけねぇからな。遺跡調査だってしたことねぇし、この街の奴らもほとんど見たことねぇんじゃねぇか?」


魔道具というものは古代文明の遺跡を発掘しなければ見つからない。

その上、文明の崩壊に伴って魔道具のほとんどが消滅してしまっている。


魔道具の武器もあるのかしら・・・・・・。


「これは連絡用の魔道具だ。手をかざすとこの様に反応する」


ギルド長が実践すると、透明だった水晶が霧の様なものに覆われて透明ではなくなる。

そして、次の瞬間にはうっすらと光り輝き、水晶から別の何かが映し出される。


「これは何だ?」


水晶を興味深そうに眺める。


「本来なら画面いっぱいに繋げた人物の顔が映る。今は留守の様だがな」


「タイミングが合わないと使えねぇのかよ。やりずれぇな」


レアードが顔を顰める。


「いや、この魔道具には記憶機能がある。だから問題ない」


「ほぉ」


レアードはコツコツと水晶を小突く。

たまに弾かれ水晶が転がっていく。


「ちょっと辺に触らないでよ!」


レアードはリリィに説教を食らっていた。


「この魔道具があるおかげで、我々は国に早期に連絡が出来るというわけだ。さて、魔道具の話はこのくらいでいいだろう。話を続けるぞ」


ギルド長の発言を聞いて、再び気を引き締める。


「魔人というのは、魔神と共に生きる分身体の様な存在だ」


「「「!!」」」


その発言を聞いて、私達は戦慄した。

それではまるで・・・・・・。


「魔神が復活したのか・・・・・・?」


辺りが今まで以上に静まり返る。

背筋が凍る様な真実だ。


「それはまだ分からない。我々には調べる術がないからな。だが、残っていた古い文献によると、魔神の存在と共に魔人が現れ、魔神の封印と共に魔人が消失したらしい」


それが真実だとしたら秘匿にするのも納得ね。

魔人の生存はそのまま魔神の生存を意味するのだから。

態々、国民を怯えさせる必要はない・・・・・・か。


「だからこそ最上位騎士の派遣・・・・・・か」


「そうだ。魔人が相手となると最上位騎士にしか対処出来ないだろう。だからこそ、最上位騎士に負担を掛けない為の少数精鋭だ」


最上位騎士には魔人の討伐に集中してもらう、ということなのだろう。


だとすると。


「立ち入り禁止の命は国からのものって事か?」


「そうだ。領主も流石に国王には反抗できん」


それはそうね。

そんなことした暁には反逆罪で罪人に成り下がるわね。


「とはいえ、我々も黙って待つことなど出来ん」


全員の視線がギルド長に向く。


「我々も出来る限りの対策を練る」


「何か考えてるのか?」


「冒険者の連携力を高め、街の防衛力を強化する」


その言葉を聞いた瞬間、心臓が大きく鳴り響いた。

それはつまり・・・・・・。


考え込みそうになり下を向きそうになると、肩に手が添えられる。

視線を向けると、リリィが笑顔を向けていた。


「大丈夫よ。皆悪い人じゃないから」


「そうだな。もう一度向き合ってみたらどうだ?」


レアードも私に声を掛けてくる、

カインに目を向けると、カインも頷く。


向き合う。


「カーフェ。皆、お前が思っているほど、お前を嫌っているわけじゃない。ただ、お前と同じく不器用なだけだ。彼女達もな」


私はその場にいる全員に目を向ける。

皆、私と視線を合わせ笑みを浮かべている。

その笑みを見て、私のことを信じてくれているんだと感じた。


そうね。

いつまでも怖がってはいられない。

くるべき時が来たってことなのよね。


私は拳を強く握り締め、そして前を向く。


「分かった。やるわ!」


力強く、はっきりと口にする。


「よっしゃ!やってやろうぜ」


レアードも気合が入っている様だ。


「始めるのは明後日からだ。明日一日、自由をやる。子供達とピクニックにでも行ってこい」


「ギルド長・・・・・・」


ギルド長の温かみを感じる。

時間を作ってもらったことに感謝する。


そうして、話が終わった為、私達は部屋を後にしたのであった。







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