42 超ドリームチーム、完全勝利

 とはいえ、ゴーレムたちの数は多い。


 俺の【カウンター】はどうしても、相手の攻撃ありきで発動するから、こっちから積極的に倒していくことができない。


「みんな、手伝ってくれ!」

「がっはっは! 我らも勇者殿に負けておられんわ!」


 ボルガが雄たけびを上げて突進する。


「へっ、俺も行くぜ!」


 それに並ぶガロウ。


 最強パワーを誇る二人の共闘で、ゴーレムを力任せになぎ倒していく。


「こんな連中――私の剣の敵ではない」

「拙者の前には止まって見える」


 別の場所ではレナや三日月がその剣技でゴーレムを斬り裂いていく。


「やりましょう、ルヴィノ様」

「合わせてくださいませ、人の子よ」


 さらにマルグリットとルヴィノが魔法攻撃を放ち、


「みなさん、がんばって~♪」


 ローレライは全員のステータスアップ効果がある呪歌を熱唱していた。


「すごい――」


 俺は息を呑んだ。

 やっぱり、みんな英雄なんだ。


 みるみるうちにゴーレムの数が減っていく。


 ――ほどなくして、俺たちはゴーレム軍団を制圧することができた。


 あらためて英雄たちの実力を証明することができた一戦となった。


 魔王軍との戦いの予行演習になったし、みんなの絆が深まったのが大きい。


「これで対魔王軍戦は万全だな」


 レナが俺の隣に並んだ。


「皆、頼もしいよ」

「レナもな」


 俺は彼女に微笑んだ。


「一緒にがんばろう」

「う、うむ」


 俺が手を差し出すと、レナはなぜか顔を赤くして、その手を握り返してくれた。


 ん、どうしたんだ……?


 まあ、何はともあれ――。


「やるぞ……!」


 俺たちは必ず魔王軍を撃退し、この世界を救ってみせる。




 それから一か月――。


 予言通り、ついに『それ』は訪れた。


 魔王軍、襲来!




〇読んでくださった方へのお願いm(_ _)m

☆☆☆をポチっと押して★★★にして応援していただけると、とても嬉しいです。

今後の執筆のモチベーションにもつながりますので、ぜひ応援よろしくお願いします~!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る