パワハラしてきた爆乳勇者パーティーを土壇場で裏切ってみた件。~魔王さんから領地をもらったので、のびのび開拓しながら見た目SSSランクの性悪女たちをお仕置きします~
第7話 爆乳勇者パーティーの竜娘を泥酔させてみた
第7話 爆乳勇者パーティーの竜娘を泥酔させてみた
朝起きる。
ベッドから出て、大きく深呼吸し、ピンと背筋を伸ばす。
「おはようございます、ヒューガ様」
「あ、おはよう。シリルさん」
「……ふむ、やはりサキエル様をお呼びして正解だったようです。雰囲気が変わりました」
「そうですか?」
いや、そうかもしれない。
女の人と話す時はどこか緊張していたが、今はそうでもない。
だからシリルさんがじーっと見つめてきても、特に緊張することは……いや、めちゃくちゃ見てくるな。
「な、何です? そこまで見られると流石に緊張するんですが」
「……いえ、何でもありません。今のヒューガ様は淫魔にモテそうだなと思っただけです」
これは、褒められてるよな?
「んみゅう、旦那様ぁ」
「うおっ!?」
僕はベッドの中から伸びてきた手に腕を掴まれ、そのまま引きずり込まれてしまう。
柔らかい爆乳に顔を埋め、窒息する。
脳に甘い匂いがダイレクトに伝わってきて、抵抗する気力すら沸かない。
「旦那様ぁ、おはようのちゅーしよぉ♡」
「……朝からエロすぎる」
「やんっ♡ 照れちゃうよぉ♡」
「褒めてないよ」
淫天使サキエル。
昨日は勢いで娶ってやると言ってしまったが、どうしようか。
いや、別に嫌いではないのだ。
僕の控えめなシャイボーイを見て肩を落とした時はムカついたが、顔もおっぱいもルナティアたちに負けず劣らずの一級品。
この女を毎日好き放題できたら最高だろう。
しかし、サキエルにはどうしても言っておかねばならないことがある。
「サキエル。僕はルナティアたち……爆乳勇者どもにエロいことをする」
「エロいことぉ?」
「そうだ。快楽堕ちとかさせたい」
「快楽堕ち……」
「だから結婚は――」
「別にいいよぉ?」
「え?」
ちょ、は?
「ぼ、僕の話、聞いてたか?」
「旦那様のしたいことに口出しするほどぉ、ぼくは狭量じゃないのぉ」
「いや、僕は堂々と浮気するって言ったんだぞ?」
「あ、もしかして自分が他の女の子とエッチするから、ぼくも他の男とエッチしたらって不安に思っちゃったぁ?」
「っ、そ、それは……」
いや、自分が他の女に手を出すわけだし、サキエルが他の男とナニをしても咎めることは僕にはできない。
そう思ったのだが。
「むぅ、ちょっと心外だよ!!」
「うおっ」
「昨日もシてる時に言ったけど、ぼくはもう旦那様のものなんだから!! 旦那様以外とはもうエッチしないの!!」
お、おお、クソ可愛いこと言うな……。
「……だからぁ……ぼくはぁ……旦那様、一筋でぇ……すやぁ……」
「え、寝た!?」
「大きな声を出して疲れたのでしょう。サキエル様は食事と排泄、性行為をする時以外は眠っていますから」
「そ、そうなんですか」
自堕落な生活でこのエロい体型を維持してるとか何気に凄いな。
まあ、それはいいとして。
「サキエルは気にしないって言ってたし、遠慮なく爆乳勇者パーティーを堕としに行きましょう!!」
「その前に。朝食の用意が整っております、ヒューガ様」
「あ、いただきます」
腹ごしらえをした後、僕は爆乳勇者パーティーが押し込められている部屋に向かった。
「やあやあ、お前ら。調子はどうだ?」
「「「「……」」」」
部屋に入った瞬間、空気の重さに気付く。
いつもは顔を出す度に噛みついてくるメイすらそっぽ向くだけ。
アークさんの作戦が効いてるな。
「ちょっと」
「ん? なんだ、メイ」
「っ、なんだじゃないわよ!! この中の誰が裏切り者なのか教えなさいよ!!」
「ダメダメ。プライバシーとかあるから」
本当は誰も裏切ってないが、ここはより疑心を生むために適当な理由で誤魔化す。
すると、テレシアがボソッと一言。
「はっ、実はメイが裏切り者ではないのかえ?」
「な、なんですってぇ!?」
「怒鳴るところがますます怪しいのじゃ!!」
「上等よ!! その喧嘩、買ってやるわ!!」
「二人ともやめろ!!」
テレシアに飛びかかろうとするメイをルナティアが慌てて羽交い締めにして止める。
そのルナティアも目もとに大きな隈があり、疲れているようだった。
「っ、大体アンタのこと前から気に入らなかったのよ!! アタシの魔法をいっつも馬鹿にして!!」
「お主がチンタラ詠唱しておるからじゃろ!! 妾が殴った方が早い!!」
「ふ、二人とも、喧嘩は――」
「「マリーは黙ってて!!(黙っておれ!!)」」
こういう時、仲裁するはずのマリーですら拒絶するテレシアとメイ。
ああ、とても楽しい。
僕を見下してパワハラしてきた女たちが醜く言い争う光景はどうしてこうも見ていてわくわくするのか。
「もう頭に来たわ!! この場で焼き殺してやる!!」
「やってみるのじゃ!! その前に妾の拳で貴様の脳髄を叩き潰して――」
「はいはい、ストップストップ」
「「!?」」
僕は一触即発のテレシアとメイに命令し、その動きを止めさせた。
仲間同士で殺し合う光景がどういうものなのか気になるが、二人の間には埋められない実力の差がある。
テレシアの方が圧倒的に強いのだ。
もし二人が戦って万が一メイに死なれでもしたら復讐できなくなる。
だから殺し合いはNGだ。
「一旦離れて互いに冷静になろうか」
「そ、そうです!! ヒューガさんの言う通りにしましょう!!」
「っ、ヒューガ。貴様、どの口で……」
おっと、マリーから思わぬ援護だ。
ルナティアは僕を睨みながら吐き捨てるが、今は気にしないでおこう。
「ったく、ムカつくのじゃ!! 百年も生きていない小娘の分際で妾を裏切り者扱いして!! イライラするのじゃ!!」
テレシアを連れて部屋から出るや否や、不満と怒りを吐き出した。
相当怒っているようだ。
魔王討伐の旅では二人仲良く僕に嫌がらせしてきたこともあったのに、女の友情とは儚いものだな。
「おい、ヒューガ!! 何をお主までニヤニヤしておるのじゃ!! 妾を馬鹿にしておるのか!!」
「おっと、悪い悪い。ま、嫌なことがあったら飲んで忘れればいいんじゃないか?」
「む!? お、お主、それは……」
「酒」
僕は屋敷の厨房からワインボトルを持ってきて、テレシアに渡した。
「よ、よいのか?」
「ああ、好きなだけ飲め」
「ふっ、ははは!! お主、思ったよりいい奴じゃな!!」
テレシアが僕の背中をドンドンと叩きながら、ワインボトルをらっぱ飲みする。
瞬く間に顔が赤くなるテレシア。
「ぷはあっ!! おい、ヒューガ!! もっと酒を持ってくるのじゃ!!」
「ああ、好きなだけ飲め飲め。嫌なことも何もかも忘れるくらい、沢山飲むといい」
「うむ!!」
お酒の飲みすぎはよくない。
泥酔すると自分が何を話していて、何をしているのかも分からなくなる。
ましてやテレシアは酒に強い方ではない。
テレシアが完全に出来上がり、準備が整うまで大した時間はかからなかった。
―――――――――――――――――――――
あとがき
ワンポイント小話
お酒はほどほどが一番。
「サキエルかわいい」「仲間割れは見ていて楽しい」「今日はためになるあとがきで草」と思った方は、感想、ブックマーク、★評価、レビューをよろしくお願いします。
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