会話セリフ練習

2025/11/24


「ケツの穴に手突っ込んで奥歯ガタガタいわせたろか!?」

「まま、落ち着いてください。お尻を触るなら、消毒用の石鹸を用意しておかなきゃいけませんよ。準備できてます? あ、私、薬局行ってきましょうか?」

「舐めてんのか! んなら、病院送りにして、薬局行く手間はぶいたろか!? お前の好きなだけ顔面ボコボコに殴ったらぁ!」

「え、それじゃあ、お尻をいいですか? このだらしがない豚がぁ! って言いながらお願いします」

「SMちゃうんぞ! なんでワシが女王様やらなあかんねん!」

「あ、あなたもM? 困ったなぁ。じゃ、間を取ってLで」

「服のサイズやあらへんねん! しかもLってSとMの間やのうて上やないか!」

「いやいやLはLoveの頭文字。つまりイチャイチャするってことです」

「それなら二人とも幸せやな、になるか!」



「おい、クソニートどけ。さもなければ、さっさと働け」

「ふっ。俺にこのソファーからどけと言うか。さては貴様、俺の匂いが染み付いたソファーをくんかくんかするつもりだな? ならば、そのような暴言を吐かずとも良いというのに」

「あー、そーそー。くんかくんかするから。そのくっせぇ匂いをファブリーズした後で芳香剤の香りをくんかくんかするから。さっさとどけ」



2025/11/23


「では会議を始める」

「あ、すみません。会議の前によろしいでしょうか?」

「なんだ?」

「このような場で、それも私のような新参が差し出がましいこととは思いますが……、部長、社会の窓が開いています……」

「……教えてくれてありがとう」



「では会議を始める」

「あ、すみません。会議の前によろしいでしょうか?」

「なんだ?」

「部長の喋り方って、いつもいつも横柄でパワハラ気質があるんで、例えば『では、会議を始めますわ』ってお嬢様口調にしたりすると良いのではないでしょうか?」

「……我が社でのあなたの最後のセリフ、それでよろしくって?」



「では会議を始める」

「あ、すみません。会議の前によろしいでしょうか?」

「なんだ?」

「今日の朝ドラ見ました?」

「……見たよ」

「じゃ、あとで話しましょう」

「……おう。では会議を始める」



「では会議を始める」

「あ、すみません。会議の前によろしいでしょうか?」

「なんだ?」

「この部屋って、もともとは社長室ですよね? なら、井戸端会議に習って、社長室会議って言いません? 格好いいですし」

「確かに。では会議を始める」



「では会議を始める」

「あ、すみません。会議の前によろしいでしょうか?」

「なんだ?」

「今月で会社やめたいんですけど、いいですか?」

「タイミングは悪いね。そんな急に言われたら会議どころじゃなくなっちゃうよ?」

「いや報連相は早めにって、部長の指示じゃないですか」

「俺のせいかな? え? 俺のせい?」

「そうですよ。ほら、部長のせいで空気悪くなってる」

「俺のせいかな? え? 俺のせい?」

「そうですって」

「違うと思うって」

「じゃあ会議の前に、どっちが悪いか会議しましょう」

「なんでお前がそんなに主導権握ってるわけ? 俺が部長で、お前が平社員だよね?」

「法の下の平等です」

「会社の下なら不平等が常識だよ」

「あー差別だー。訴えてやりますからね」

「訴えたいのはこっちだよ。なんでこんなふてぶてしいのコイツ」

「絶対に法の銃撃が部長に下りますからね」

「鉄槌ね。法の鉄槌。普通は鉄槌。銃撃になると、なんか身の危険を感じるから」

「あーもう部長うっさいすね。今まで俺よくこの会社でやってきたなぁ」

「本当にね。お前今までどうやってその狂人っぷりを隠してこれたの?」

「とにかく、俺今月で会社やめるんで」

「今日でやめていいよ」



2025/11/22


「こんちはー」

「おう。相変わらず寝惚けチンパンジーみたいな顔してんな」

「相変わらずゴミクズなことしか言いませんね。ってか寝惚けチンパンジーってどんな顔ですか」

「はっはっはっ。相変わらずの怖いもの知らずだぜ」



2025/11/19


「うぃーっす」

「なんだテメェ、えらく上機嫌だな。いい女でも捕まえたか」

「おいおい、お前じゃあるまいし、いい女はいつでもどこでも俺にひっついてくるよ。捕まえるまでもねぇ。ただ、今日は極上の女を捕まえた」

「……あの女か?」


「おっはよー!」

「今日はいつにも増して元気でうるさいね。いいことあった? 五百円玉拾ったとか」

「五百円玉拾ったらお巡りさんに届けなきゃだよ! でも似た感じ! なんと、下駄箱にラブレターが入ってたのです! きゃーーーー!」

「うっさい。静かにしないと、そのラブレター燃やすぞ」


「おはよ」

「おはようございます。……先生、なんかご機嫌ですね? いいことありました?」

「え? あ、いや、そうでもないけど、まぁそうか。うん。いいことあったよ」

「なんですか?」

「いや、話すほどのものじゃない。うん。そうそう。そんなもんじゃない」


「おはよぅございますぅ」

「おはよー。って、いつもよりニコニコしてるけど、いいことあった?」

「ええ、実は、そうなんです。とってもいいことがあったんです。聞いてもらってもいいですか?」

「うん。いいよ」

「実は、あなたのお母様から、あなたとの結婚してもいいよと許可を貰ったんです」

「へぇ、良かったね。でも私とあなたって結婚するとかいう話したことあったっけ?」



2025/09/14


「おはよー」

「おざーす――って、あれ? 先輩、今日はシャキっとした顔してますね」

「今日は、は余計だ」


「金がねぇな。国が悪い」

「え? 先輩って選挙行ったことあるんですか?」

「スケジュールの余裕がない」

「え? 先輩、この前スマホで周回しまくってましたよね?」

「お前みたいな後輩、持ちたくなかったわぁ」

「うわっ、同じこと思ってました。仲間ですね」


「ここは俺に任せて先に行け!」

「無茶言うな。あんた、いくのメチャクチャ速いだろ!」

「なんの話してんだ! あと速くねぇ!」


「ここは俺に任せて先に行け!」

「あざーす!」

「もう少し迷え!」



2025/09/13


「おはー」

「おう、おはよー……って、お前、なんでパンツ一丁なの?」

「……え? ……あ……、着替え途中だったの忘れてた」


「山田山田、テストの点数どうだった? ちな、私は八十九点」

「……みなまで言わせるな」

「いや悲惨な結果だってのは分かってるんだよ。ただお前と五十点差あると私がとても嬉しくなるから」

「クソ外道……」

「ってことは、三十九点以下ってことね!? ぃよっし!」

「……地獄に落ちろ」




2025/09/12


「月が綺麗ですね」

「おい、それよりあそこ見てみろよ。織田信長が棒高跳びの練習してるぜ」

「もし本当にそれが見えるなら、お前は迅速に病院に行って薬を貰うべきだし、なんならもう別の薬でキマってるんじゃないかと疑うが、そうでないなら真面目になれ」


「月が綺麗ですね」

「それは私を口説いてるのか? だったらもう少しロマンスと色気が足りないわね」


「月が綺麗ですね」

「お前のほうが綺麗だよって言われたいのか?」

「少なくとも、そうは言われたくなかったわね」


「月が綺麗ですね」

「……、それって正しい返答はなんなの? こっちも月が綺麗ですねって言えばいいの?」

「少なくとも、今のは間違った回答だね」

「じゃあ見本聞かせろよ。――オホン。月が綺麗ですね」

「……、あなたも綺麗ですよ」

「つまんね。それに微妙に寒いところがキショい。ちょっと冷房効きすぎたなってくらい微妙に寒い。どうせならもっと笑えるほど寒いセリフを言えよ」

「そこまで言わなくてもいいじゃない」



2025/09/11


「いい天気ですね」

「ええ、本当に。豚でも降ってきそう」

「はれときどきぶた?」


「いい天気ですね」

「ええ、本当に。お陰様で朝から私も気に入らないヤツを四人ほどぶっ殺してきました」


「いい天気ですね」

「ええ、本当に。子供もすっごい元気にはしゃいで蹴鞠してる」

「平安貴族?」


「いい天気ですね」

「ええ、本当に。子供たちもあんなに元気に変質者から逃げてる」

「事件ですね」


「いい天気ですね」

「ええ、本当に。晴れてると全裸になりたくなりますよね」

「犯罪ですからやめてくださいね」


「いい天気ですね」

「ええ、本当に。子供たちも元気に走っちゃってね。この後の惨劇も知らずに」

「何が起こるの?」


「いい天気ですね」

「ええ、本当に。ところで宿題はやりましたか?」

「……」


「いい天気ですね」

「ええ、本当に。いいテンキーです」

「キーボードの話はしてないですよ」



2025/09/07


「お前は追放だ。役立たずが」

「役立たず? お前の小さな一物よりは役に立つと思うがね」


「お前は追放だ。ただの荷物持ちめ」

「とうとう言われちまったか。まぁ俺とあんたじゃ立場が違うからな。お前みたいに長年一緒にいた相手に問答無用で追放だなんて言うクズとは俺は言わねえからな」


「お前は追放だ。さっさとこのチームから出ていけ」

「こりゃありがたい。ちょうど退職願を書こうかと思ってたところだ」


「お前は追放だ。消え失せろ」

「おいおい随分遅い反抗期だな、坊や。もしかして、まだオムツをママに取り替えてもらってんのか?」


「お前は追放だ。殺されないだけ感謝しろ」

「感謝ってのは他人に強要するもんじゃねえって先生に教わんなかったか?」


「お前は追放だ。1000Gやるからさっさと失せろ」

「1000G? しみったれてんなぁ。せっかくお前さんの葬式なのに、費用はこれで足りるのか?」


「お前は追放だ。失せろ、役立たずが」

「役立たずがここから立ち去らなきゃいけねえってんなら、まずはお前からだな」



2025/07/27

「金を貸せ? やなこった」

「そんなこと言わないでよぉ」


「そう言わずに」


「貸してくれたら、なんでも言うこと聞くよ」


「100倍にして返すから。あ、体でね?」


「50円だけでもいいから」


「私と君の仲じゃん」


「一生のお願いだから」


「もし返さなかったら、……してもいいよ?」


「それじゃ、何をしてあげたら貸してくれる? キスはギリギリアウトだけど、それ以下だったら、いいよ?」


「お・ね・が・い」


「と言いつつも貸してくれる君だったり?」


「もちろんタダとは言わないよ。エッチなこと以外だったら、なんでも言うこと聞くよ」


「貸してくれたら、ハグしてあげるよ? ハグしかえしてくれてもいいよ? 力いっぱい。一分につき千円。しかも、ちょうだいって言ってるわけじゃないよ? 貸してって言ってるんだよ? お金は結局返ってくるんだよ?」


「貸してくれないと、君の秘密をうっかり外で言っちゃうぞ」



2025/07/23

「今日の一限目って現代文だっけ?」

「英語だよ。時間割をちゃんと見ろ、ボケナス。一限目が現代文は月曜日だ」

「あれ? あ、そうか。昨日は振替休日だったから。曜日間隔ズレてた」

「まぁ、あるあるですけどねぇ。私も、たまに靴下を右左違うのを履いちゃうことがありますしぃ」

「…………それは……違う話、だと思います……」

「えぇぇ?」

「えっと、違うと思うよ」

「違ぇな」

「そんなぁ」

「ちょいちょい。あんたたちさ、朝っぱらから仲良しーなのは良いけどさ、もうすぐホームルームなの忘れてない?」

「うおっ、さっさと行くぞ、ボケナスども!」

「わっ! 廊下は走っちゃダメだよ! みんな、あいつを止めるんだ! 走るよ!」

「はーいぃ」

「…………え? 走るのを走って、……止める?」

「細かいこと気にしちゃダーメだよって。ほらほら、置いてかれちゃうよ」

「……あ、はい……」



2025/07/20

「前にエンパイアホテルのレストランに行ってみたいって言ってたろ? よかったら今度の日曜にどうだい?」

「ごめんなさい。私、高級レストランには行ってみたいけど、景色が悪いところには行きたくないの」

「え? いや、エンパイアホテルの夜景は最高――」

「夜景はいいけど、テーブルの向こうが悪いでしょう?」

「あ……、あぁ……」



2025/07/12

「全力で努力なんて、すぐにバテるからやめたほうがいい。長旅はのんびり歩くものだ」


「敗戦の将は処分を免れないが、それで将がいなくなれば軍隊は立ち行かん。常勝の将なんて、百年に一人いれば上等なのだから」


「ゆるく生きろ。そうすれば過度な警戒も慢心もしないだろう」



2025/07/11

「自分は運が悪いって? バカを言え。世界には君の年齢になるまでに毎年数百万人以上が死んでいるんだぞ。それに比べたら誰だって強運だ」


「自分は運が悪いって? バカを言え。君は私と出会えたという幸運の持ち主じゃないか」


「自分は運が悪いって? バカを言え。君はただ塞ぎ込んでいるだけだ。とにかく歩いて口を開け。そうすれば、いずれバカでも幸運にぶつかる」


「心配なんて愚か者がすることだ。成功者は心配する余裕がないほどに忙しい」


「心配する者は大成ことしないものの、失敗はしない。最後に生き残るのは心配性なやつだけだ」


「心配するなら、せめて運動してろ。悪いことは忘れられるし、ストレス発散にもなる。いいことづくしだ」


「最後に生き残るのは心配性のやつだ。だから、心配性のやつを常にチームに一人はいれておけ」


「心配で胸がいっぱいでも、飯は食え。心配という悪魔に心を食われるぞ。せめて肉体だけでも万全の態勢にしておくんだ」


「告白が心配なら、まず心配する必要のないほど仲良くなれ。相手に優しくしろ、相手を気遣え、相手を信用しろ、相手を頼れ、相手と目を合わせろ。それを一年やってりゃ相手から告白してくるさ。そうでなければ諦めろ」


「告白が心配だって? なら、想像してごらん。君の意中の人が、他の誰かと付き合っている姿を。それが許せないと思うなら、怒りや絶望が湧いてくるなら、さっさと行きなよ」



2025/07/07

「そういや今日は七夕じゃん」

「あ? メスゴリラが星に何を願うって? バナナ食い放題?」

「おい、ふざけんなよ。バナナ程度で私の腹が満たされると思うな。牛乳も追加でお願いします」

「安い願い事だな」



「願い事って誰が叶えてくれるのかな?」

「何の話? って、あぁ――、七夕ね。そりゃあ織姫と彦星じゃないの?」

「でもさ、二人は年に一回しか会えないんだから、人の願いを叶えてる場合じゃなくない? もっとイチャイチャすべきじゃない? いや私なら即ベッドインだよ。あ、なんなら短冊に書くのは願い事じゃなくてオススメのラブホがいいんじゃない?」

「織姫と彦星も、さすがに地上のラブホでことにおよばないでしょ」

「え? じゃあ空でやるの? 全人類から見られるけど。露出趣味?」

「そこは神様的な力で、なんとか」

「透明になって――、ほら織姫、みんな俺達のこと気づかないけど、みんなの前ですごいことしてるね――とか言うの?」

「エロ漫画じゃねえか。ってか織姫と彦星がことにおよぶ前提の話はやめてやれよ。プラトニックな関係かもしれねえだろ」

「ああ、なるほど。彦星のアレが使い物になるかも問題だね。さすがに何百年も生きてれば、下半身どころか体中の元気がなくなるだろうし。っと、そうなると願い事叶えるのもやっぱ大変そう。織姫と彦星に定年退職ってないのかな?」

「……あったとしても、お前みたいなバカの願い事を叶えてはくれないんじゃないか?」




2025/07/06

「咲希ちゃん! おっはよー!」

 教室に入るなり、真乃は咲希のもとへ直行した。

「まったく、あんたは朝から元気ね。まぁあんたから元気を取ったら何も残らないけどね」

「あー、ひっどーい。元気以外にもいろいろあるよ」

「例えば?」

「顔の良さ」

「あんたんち、鏡も買えないほど貧乏だったの?」

「そのくらい買えます! それに鏡なら学校でも見てるし!」

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