戦闘描写練習
2025/12/10
白刃の閃光が瞬き、それは凍てつく雷となって躊躇いなく無慈悲に相手を両断せんと襲いかかる。
煉獄の匂いが漂う斬撃は、冷え冷えと私を墓場へ誘う。
驚異的な膂力による剣は、地を裂き、大気を震わせた。
2025/12/09
眩い緋色の塊
漆黒なのに輝きが蠢く魔力が拡散する
星空のような弱々しい燐光
黄金色の妖しい光
黄金色の残像が写る
爆発的な紫の閃光が目を焼くように光る
肌がひりつくような妖艶な光
2025/12/08
魔力が渦巻く強烈な燐光。
妖しい虹彩が輝く。
尾を引いて揺らめく光。
魂を浄化する地獄の業火。
星が死ぬときの煌めきような禍々しい黄金光。
深い赤色の光が脈打つように煌めく。
光の粒子が風に舞う。
鮮やかな発光体。
2025/12/07
脈動する図太い血管、躍動する強靭な筋肉が、蒸気機関のように何者も寄せ付けない。
美しい剣筋だが、それは明らかに鍛錬に鍛錬を積み重ねた美だった。一切の揺らぎがない。
剣そのものが脈動するように、そこに明確な殺意が込められて敵を穿った。
風を切る剣筋は光の残像を見せつけた。
風よりも速い剣だった。
目が狂ったかと思うほど高速の剣筋だった。
2025/12/06
彫刻のような筋肉が躍動し、その大剣が一筋の稲妻の如く振り下ろされると、大地を抉り、あたり一帯の大気が軋んだ。
凍てつく氷のような鋭さを持った剣だった。
剣は凍てつく氷のように躊躇なく、彼女の胸を貫いた。
その剣のきらめきはあまりに美しかったが、同時に死の匂いを放っていた。
2025/12/05
剣と剣が衝突し、衝撃波が生まれた。その圧力はあたり一帯を一瞬で凌辱し、破壊した。
剣裁きは流麗で、あるいは舞踏のようだったが、研ぎ澄まされた剣戟の音が静寂を破る音は、確かに命の奪い合いだった。
その太刀筋は一直線に鎌鼬のごとく鋭く、敵兵を鎧もろとも紙のように両断していった。
あるいは剣が意識を持っているような軌跡だった。いかなる流儀の型とも異なる舞踏のような剣捌きだった。
相手の剣は明らかに達人のそれであり、一つ一つの所作が戦歴を物語っていた。こちらが対処を一手誤れば、指の一本、目の一つくらいは覚悟しなければならない。だが、この剣にためらいはなかった。
剣が唸る。剣が交わるたびに吠える。あるいは狼か熊の野蛮な決闘のようだったが、その一撃一撃は鋼のような剛力から噴出されていた。
2025/12/04
剣戟は雷鳴のようだった。
剣を打ち合うたびに閃光のような火花が迸り、凄まじい衝撃音が耳をつんざいた。
あたりの木々は圧し折られ、大地は裂け、暴虐の限りを尽くしていた。
だが二人の騎士は台風の目にいるが如く、無心に殺し合いを続けていた。
互いに眉間に皺を寄せ、相手の隙を一片足りとも逃さんと眼光を鋭くさせている。
2025/11/29
あまりの絶望に汗が止まらない
度外れた巨木
刃と刃が鍔迫り合う
空を切った剣が鎌鼬を生む
並外れた熱量の魔力の奔流
槍を突くだけで余波が衝撃波になる
大気が唸る
凶剣と恐剣が相克する
剣を振るだけで大地が蹂躙されていく
2025/11/25
剣の切っ先は相手の手首に迫ったが、薄皮を裂いただけだった。だが私は内心で笑う。こいつが本当に剣の達人ならば、薄皮一枚だろうが、毛一本だろうが私には切らせないはず。事実、こいつの動きに余裕のある滑らかな動きは見て取れない。目つきも先程より鋭い。あるいはこれが私の油断を誘うものであったとしても、油断を誘わざるを得ない程度の力量だ。
2025/11/11
剣は、時間を置き去りしたかのごとく高速で振るわれた。
剣は矢よりも早く振るわれた。
剣は猛獣のごとく突進した。
剣は騎士の熱を持って振るわれた。
2025/10/06
彼女の中で何かが切れた。理性か、良識か、それは本人も分からないが、そもそも彼女本人がそれを理解しようとは思わなかった。そして彼女は獣のような咆哮を上げた。咆哮と同時に魔力が一挙に吹き荒れた。あまりの咆哮に、あまりの魔力に、その場にいたすべての者が、動きを止めてしまった。それぞれがそれぞれの戦いをしているというのに、隙も関係なく、驚愕の目で彼女を見ていた。彼女は、尋常ならざる怒りの顔をしていた。
まず彼女は一飛びし、近場の一体の魔獣の脇に立った。その速度に魔獣も驚きはしたが、まだ余裕の笑みを浮かべ、彼女に瞬殺された。魔獣もまた決して動きが緩かったわけではないが、もはや痙攣するしかない肉塊になっていた。これに周囲の魔獣たちは一気に警戒心を抱き、一斉攻撃に移った。最初の魔獣は不意を突かれただけだ。ならば多数で同時に攻めれば訳が無い。魔獣たちはそう思ったのだろう。だが、彼女は雄叫びを上げると、一体、一体、一体、一体、一体……、ものの数秒ですべてを片付けた。いや、一体だけ、最後尾にいた魔獣だけが彼女の異常さに慄き、悲鳴のような唸りを上げて反転した。脱兎のごとく、素早い逃走だった。だが彼女はそれをしばらく見送って、また一秒もかからず逃走者に追いつき、ただ腕を振って、殲滅を終了させた。
2025/10/05
戦場はもはや終局を迎えて、後始末の段階に来ていた。鬨の声すらもなく、風に乗ってくるのは呻き声がせいぜい。そしてその呻きすら、敵兵の槍によって一つ一つ丁寧にかき消されていた。
2025/10/04
矛は敵兵の頭を真っ二つにし、首を両断し、すべてを切り裂いていった。あまりの光景に敵方は、士気こそ衰えるわけではないが、おののかずにはいられなかった。また別の戦場において、その男の獲物は巨大な鉄棒が有象無象を蹴散らしていた。棒が当たれば、鎧とともに臓物は砕け、穴という穴から血が吹き出て、当たりどころが頭だったらば眼球が弾け飛んだ。
2025/10/03
敵に動きがあった。地平線に薄く広がる敵の影が、大きくなってきていた。
大軍の足音が聞こえた。だが正面や側面ではない。背後からだった。
軍勢が衝突する。
軍が激突する。
軍が正面衝突する。
2025/10/01
そいつは獣が吠えるように言い、重い金棒を振った。
私は半ば悲鳴を上げるように声を張り上げ、そして口から火を吐いた。
両者の火炎が衝突した。白い炎と黒い炎は互いを燃やし尽くさんと渦を巻き、爆炎を伴った衝撃波を生んだ。
2025/09/28
男はその巨体に力を溜めだし、豪速の連撃を始めた。それはいずれも岩をも砕く鋼のごとくの筋肉の拳であった。だが私はそれを悠々と避ける。
男は鋼のような巨体に力を貯めると、進撃を始めた。それは、常人ならば目で捉えることも困難な豪速で、その拳はいかなる鉄だろうと砕く連撃だった。だが、それは並の戦士が相手の場合だった。確かにこの男の力は常人離れしているが、私は異常であった。私は悠々と男の攻撃を避けた。
2025/09/27
声に驚き背後を振り返れば、そいつはいた。口元を歪ませつつ、鋭い目をしていた。私はすぐさま引き金を引く。が、銃弾はそいつの眼前で弾け飛んでしまった。
2025/09/26
相手は明らかにこちらを舐めていた。ならば、先手必勝。私は相手の背後に回り込むや否や、その顔面に拳をぶつけ、そのまま連打、連打、連打し、相手がよろめいたところに渾身の一撃を繰り出した。相手は壁面まで吹き飛んだ。が、相手はすぐさま体勢を整えて反撃の連撃に出てきた。私は即座に防御に移り、相手の攻撃をいなす。ただ、相手の立て直しの速度には素直に驚いた。また、私の連打もまるで効いている様子がなかった。不敵に笑っていやがる。――と、そんな考えをしていたからか、相手のパンチをまともに食らってしまった。が、私も笑顔になった。
2025/09/25
瞬速の剣は敵の首を狙う。が、確かに取ったと思った瞬間、生々しい首の感触ではなく、固く重い衝撃が剣から握りこぶしに伝わった。剣は、相手の剣によって止められていた。まるで動きが見えなかった。しかし次の動きはゆっくりとしていた。はっきりとした動きだったが、しかし猛牛のような剛力でこちらの剣を押し返してきた。そしてさらに連撃。しかも豪速。私は辛うじてそれを剣で受けようとしたが、岩が砕けたような音がした。敵の剛力により、私の剣が絶ち折られたのだった。慌てて私は敵から距離を取る。あまりのことに心臓が喚き出す。
2025/09/22
彼女らは対峙した。だが互いに半身にもならず、睨み合い、しかし不敵に笑い合っていた。
彼女は言うやいなや手を振って印を作り、二本指を上空へ向けた。途端、地表から激しい爆風が上がった。
粉塵とともに彼女は高く吹き飛ばされた。かろうじて彼女は空中で体勢を立て直したが、敵はさらなる追撃を図っていた。
2025/07/21
グレンは剣を振ったが、ノエルは悠々と躱した。
グレンの刃が煌めいたが、それは虚空を切った。
グレンの一刃が虚空を切った。ノエルは高速で躱し、笑っていた。
グレンの連撃は凄まじかったが、ノエルはいずれも躱してしまった。
グレンは剣を大きく薙いだが、ノエルはわずかな動きで避けてしまった。
2025/07/08
剣は虚空を穿った。
間一髪で、エリーの脳天を貫かんとする切っ先を避けることは成功した。
だが間髪入れず剣は横薙ぎに転じ、今度は首の両断を狙ってきた。
「ぐっ――」
再びエリーは辛うじてその一撃をかわす。しかし反撃の糸口はない。
こいつの剣は、一撃一撃があまりに高速で苛烈で圧倒的な圧力があった。
呼吸と体勢を整えたいが、そんな余裕は当然ない。
余計な瞬きすら命取りになるだろう。
エリーはただがむしゃらに防御に徹する他なかった。
もっともその剣は確実にエリーの体に小さな傷を増やしつつあり、もはや時間の問題でもあった。
ただ命運が尽きたのはエリー本人ではなく、エリーの盾が先だった。
もう二十度目かという防御を盾は耐えられなかった。
盾は粉々に砕け散った。
盾を砕いた剣は反動で一度引いたが、もうまもなくエリーの眼前に振り下ろされるだろう。
ところが、だ。
「むっ――」
砕けた盾の破片が、こいつの目に飛び込んだ。
あまりの偶然だが、無論その程度で達人の剣が急に衰えることはない。
だがエリーとて一端の剣士であり、急ではなくとも、わずかな衰えと隙を見逃さなかった。
エリーは初めて攻撃に転じた。
自身が握る剣をまっすぐに突き刺した。
・剣を振るう
・刃が走る
・トドメを刺す
・剣がうなる
・剣が振り下ろされる
・一撃を食らわす
・獲物を走らせる
・剣を敵の喉元へと突き刺す
・剣を横一文字に薙ぐ
・首を跳ねる
・首を跳ねようと剛腕で剣を振るう
・白刃が光り、走る
・剣撃が飛び交う
・剛剣と柔剣がぶつかり合う
・二本の重い剣がぶつかり、火花を散らす
・白刃を閃かせる
・剣を捌く
・白刃が宙を舞う
・白刃が閃き、瞬く
・首を両断しようとする
・一刀両断にしようとする
・相手の盾ごと断ち切らんばかりの剛剣
・気付けば、まっすぐな傷跡ができて、相手の剣先には血が流れていた。
・白刃が踊る
・白刃がダンスする
・白刃が舞う
・白刃がご機嫌に踊る
・剛剣が憤激するように猛る
・剛剣が爆発するように振り下ろされる
・煌めきのような白刃
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