リハビリ

今朝の回診でお医者様から

「退院にむけて、ちゃんと歩けるように強めのリハビリをはじめましょう!」と言われたので。驚いていたのだけど。

だって昨日は歩行も10mに短縮になったのだ。


今朝の“食事”運動でも驚いたばかり。

ベッドにあぐらをかいて食事を始めて5分でハァハァと息が上がる。


毎回ハァハァし始めたあたりで食事をやめて、薬を用意してハァハァしながらなんとか薬を飲み切って、ベッドに体を預けてハァハァバクバクが、収まるのをまつ。

今回は試してみようと+5分くらい頑張ってみたら今度は心臓がバクバクに。

食事はやめにして薬を出している間にどんどんハァハァと息が上がり続ける。

今までで1番なくらい息が上がってとても座っていられなくなった。手の中指と薬指と小指から肘までビリビリビリっと電気が走ってるみたいに痺れて、夏の山みたいにシャワシャワと耳鳴りがした。

5分か10分頑張って呼吸をして落ち着いたら手のしびれもマシになっていたから、やっと薬を飲めた。

それが今朝のだいたい25分間くらいのできごと。なんてせわしない。


そんな事を理学療法士さんに伝えたのでリハビリはベッドに寄りかかったままスタート。

ベッドに身体を預けていればだるさもないし今は心も元気だからテキパキ出来る。

運動するとちょっと息が上がるけどしっかり呼吸法を使えば数値も戻るのが早いので問題なし。


呼吸法は「吸うよりも吐き出す」のがポイントだ。これは彼女がリハビリでやっていたから知ってはいた。

彼女は自力ではできなかったからゴッドハンドさんが彼女の呼吸にあわせてぐぐぐーーっと身体を押して押し出していた。彼女の体調が悪くて苦しそうなときは僕も彼女にこれをやっていた。


そしていざ自力でやるのはなかなか難しい。

肺は風船みたいな袋だから空気を空っぽにすればその分吸い込むってのは頭では理解できるけれど。少しずつ習得することにする。


問題は「背もたれ無し」だ。

背もたれ無しで自分で座るだけでハァハァしてくる。そして脈が上がる。

全然落ち着かない。

なんならハァハァしてバクバクして耳もシャワシャワだ。

ベンチに座るみたいにベッドに腰掛けているだけでこれだ。

続けると咳もでてくる。

色々試してもらったけど「“背もたれ無し”にはあんまり耐えられない」ことが、わかった。

背もたれ有りの運動を引き続きちょこちょこパタパタとすることになった。

「この状態ではできるリハビリがあまりないんですよねぇ」と理学療法士さんがこぼしていったのは申し訳ない気持ちになった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る