安達太良の八雲立ちたる路の果て隠さば隠せいはての身なれば

安達太良の八雲やくも立ちたるみちの果て隠さば隠せいはての身なれば


「八雲立つ」は、古代の枕詞としても有名ですね。直接的なイメージは、安達太良山に雲が湧いている……ということですが、転じて運命の暗雲、人生の転機などの意味も含ませています。


「隠さば隠せ」は、「隠したいのならば隠してしまえ」ということ。


「いはての身」というのは、既に終わった身、あるいは滅びの定まった身……といったところでしょうか。


そんなわけで、


「安達太良山に雲が立ちのぼる、その道の果て――

もうこの身が果てるなら、隠したければ隠せばよい(私はもうすべてを受け入れる)。」


という意味になります。


☆本家

https://kakuyomu.jp/works/16818622175424657781/episodes/16818622175424774099

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