いつの日のそぞろ歩きや夏の夕未だ忘れじ夢の浮橋


いつの日のそぞろ歩きや夏の夕未だ忘れじ夢の浮橋


「そぞろ歩き」というのは、言わば散歩ですね。特に目的を持って歩いたわけではなく、恋人との逢瀬の一コマと言ったところでしょうか。


「未だ忘れじ」は、いまだに忘れられないということ。


「夢の浮橋」は源氏物語の「夢の浮橋」より。儚さ、束の間の関係、夢心地の時間です。


つまり――


あの夏の夕暮れ――

いつの日だったろうか、君となんとなく歩いたあの道を。

「夢の浮橋」のように儚く過ぎたけれど、

私はいまだに忘れられずにいる。


そのような意味になります。


☆本家

https://kakuyomu.jp/works/16818622175424657781/episodes/16818622175424774099

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