第6話 受験期の焦燥と夢の甘美な現実
クリスマスに悠斗くんとキスをしてからというもの、私の心は、現実の喜びと夢の困惑との間で激しく揺れ動いていた。受験は待ってくれない。大学入学共通テストが目前に迫り、日々の模試の結果に一喜一憂する。周りの友人たちも、ピリピリとした空気を纏い、休み時間でさえ会話は参考書や問題集のことばかりになった。陸上部を引退して体を動かす機会が減ったこともあり、溜まるストレスをどこにぶつけていいのか分からず、私は常に焦燥感に駆られていた。悠斗くんとの交際は始まったばかりだけれど、現実では受験のためキス以上の進展はない。それはもちろん仕方ないことだと分かっていたけれど、夢の中の彼との甘美な時間が、私を余計に焦れったくさせた。
そんな現実の苦しさから逃れるように、私の意識は毎晩、夢の中の悠斗くんとの甘美な世界へと向かった。夢の中の悠斗くんは、現実の彼とは違う、私にとっての理想の存在だった。彼はいつも優しく、私の全てを受け止め、包み込んでくれる。夢の中の関係が、私の精神的な疲れを癒し、明日への活力を与える、唯一の場所となっていた。まるで、この夢のために、現実の苦しさに耐えているかのように。
夢の中での悠斗くんとの親密な触れ合いは、日を追うごとに深く、濃密になっていった。
ある夜の夢。私たちは、彼のアパートの一室にいた。温かな光が灯る部屋で、彼は私を優しく抱きしめる。
最初は、服の上から愛撫するだけだった。彼の腕が、私の肩や腰に回される。薄手のスウェット生地越しに、悠斗くんの掌の熱やがっしりとした感触がじんわりと伝わってきた。私の体は微かに震え、呼吸が浅くなるのを感じる。その震えは、羞恥ではなく、抗いがたい快感からくるものだと、夢の中の私は知っていた。彼の指先が、背中を優しく撫で上げ、薄手のスウェット越しに、肩甲骨の柔らかな隆起を感じる。その微細な動きが、私の心の奥底にまで甘い痺れを伝えていくかのようだった。
さらに親密な場面では、服を脱ぎ、下着の上から愛撫されることもあった。衣服が取り払われ、ブラジャーとショーツ姿になる。悠斗くんの視線が、私の体つきを、細部まで確認するかのように追う。私は少しはにかんだが、それを彼は優しく受け止めてくれた。彼の掌がブラジャーの薄い布越しに胸を包み込んだ瞬間、熱い電流が体中を駆け巡った。それは、初めて知る甘い痺れと、自分でも戸惑うほどの激しい衝動が混じり合った感覚だった。乳輪のあたりが微かに粟立ち、乳首がピンと硬く張っていくのが分かった。悠斗くんの指がカップの縁を辿ると、豊かな膨らみが指先に吸い付くように感じられた。それは、甘く、それでいて抗いがたい誘惑だった。胸元を優しく包み込むブラジャーの感触が、私の女性らしい曲線を強調し、秘めたる自信を呼び覚ます。
彼の掌が、ショーツの薄い布越しに臀部、太ももの内側に触れる描写。私のショーツは淡いピンクのコットンのシンプルなレギュラーショーツだ。触れると、コットンのさらりとした感触が指に心地よかった。腰のくびれから、ビキニラインの柔らかなV字が覗き、そこに広がる肌の艶めき。レースのくすぐるような感触が、肌を滑る。ヒップの丸みに沿う布の少なさが、かえって無防備な魅力を際立たせ、彼の指がその肌を求めるようだった。彼の指が、パンツの薄い布越しにヒップの肉付きの良い部分を揉むように撫でるたび、私の腰が自然と浮き上がり、彼の動きに呼応した。夢の中なら妊娠しないという意識が、私の中にあった。この非現実的な状況だからこそ、現実の制約から解放され、この甘美な関係を心ゆくまで享受することができた。
そして、夢はさらに深まり、肌に直接愛撫される段階へと進んだ。下着も取り払われ、肌と肌が直接触れ合う。悠斗くんの唇が、私の首筋の柔らかな皮膚に触れると、そこは甘い熱を帯び、ゾクリとした快感が走った。吐息が肌をくすぐるたび、私の体は微かに震え、抗いがたい誘惑に身を委ねた。彼の掌や指先が私の肌を直接撫でる感触(温かさ、滑らかさ、弾力)は、夢の中ですら現実以上のリアリティを持っていた。私の肌の粟立ち、心臓の鼓動の加速、吐息の乱れ、甘い呻きが、彼の耳に直接届くかのようだった。
彼の掌が、私の柔らかな胸の膨らみを包み込んだ時、そこから温かい熱がじんわりと伝わってきた。その吸い付くような弾力は、彼の掌の中で、まるで生き物のように抗いがたい魅力を放っていた。唇が、硬く盛り上がった乳首を優しく含んだ時、私の体は大きく跳ね、喉から甘い呻きが漏れた。吸い上げられるような刺激が、体の奥底から波のような快感を呼び起こす。
悠斗くんの指が、うなじの薄い産毛をそっと撫でた時、私の背筋に粟立つような痺れが走った。その繊細な刺激が、私の体の奥深くへと直接響くようだった 。彼の指が、私の太ももの内側をそっと撫でた時、皮膚が粟立つような甘い震えが走った 。その繊細な触れ方は、まるで体の奥底にある神経を直接刺激するかのようだった 。彼の掌が、私の臀部の豊かな丸みを包み込んだ時、そこは吸い付くような柔らかさと確かな弾力で彼の手応えを返した 。その感触は、彼の内なる欲望を強く掻き立てるものだった 。
悠斗くんの指先が、太ももの付け根から柔らかな陰毛の茂みへと滑り込んだ。そこは、熱を帯び、僅かな湿り気を帯びていた。彼の指が、下着の際から覗くデリケートな皮膚に触れると、そこから温かい蜜が溢れ出し、指先を濡らした。それは、彼の体が私を心から求めている何よりの証だった。
挿入には至らないものの、悠斗くんとの親密な触れ合いは、私に「精神的な解放感」を与えた。甘く痺れるような感覚が全身を駆け巡り、私は「彼に身も心も委ねる感覚」に酔いしれた。夢の中だからこそ、私はこの関係を心ゆくまで享受することができた。
目覚めると、枕は汗でじっとりと湿っていた。
肌にはじんわりと汗が滲み出し 、ショーツの股間には、甘い蜜が溢れ出したかのように濡れた痕跡が確かに残っていた。そして、心臓は激しく脈打ち、動悸がしばらく収まらない。夢の中の記憶は、私の中で葉山悠斗という存在を、もはや現実の友人という枠には収まりきらない、かけがえのないものへと変えていた。夢の中での彼の優しさ、彼の情熱、そして彼との間に生まれた深い絆は、現実の私を支え、未来への期待を膨らませる、秘密の原動力となっていた。
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