第9話願い
彼が休暇届を出した。こんな事は珍しい。滅多に休まない彼が今日お休みをする。
何があった?彼女と旅行する?もしかして引っ越し?同棲?心がザワザワする。
他の社員も2人のことに何か気付くかもしれない。2人が会社内の噂になるのは嫌だ。そんな噂聞きたくない。私は仕事終わりに彼女のアパートに行く計画を立て、もしアパートに車がない場合は新幹線の駅駐車場まで車を探しに行くことにした。
車はアパートにあった。なんで休み取ったのか?引っ越しかな?考えても分からないけど兎に角2人の行動が気になった。
苦しくて辛くて今夜も私は私を傷付ける。安全カミソリってホントに安全なんだね。なかなか切れなくて…。私は思ったような傷を付けることが出来なかった。少し赤くなって痛みがある腕を眺めて生きてる実感が湧いた。
満月の夜に願う。
どうかどうか、2人が別れますように。今すぐで無くても良い。何年かたってからでも良い。どうか幸せにならないで。私が居たことを忘れないで、私が貴方を愛したことを忘れないで。これからも空に虹が架かったら私を思い出して。私との時間をなかったことにしないで。
私の事を見つけてくれてありがとう。
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