マーヤの中で

水穂

マーヤの中で

身が震え、菜の花枯れて日が落ちて。それがいつなのかはわからない


「必ずや、お前の望み叶えよう。」我を無くした者は霧の中


大丈夫お前もいずれ知るはずだ肉体を持つ者の弱さを


海風が吹く新しい町の塔、薄い緑の目をした猫は。


少しだけ掛け違ってた代償を熱くて悲しいバス停で


早々に親を亡くす悲しみも老いてゆく親への悲しみも


気が済めば恋も魔法もこの手には何もなかった。足が埋もれる。


家の中、人混みの中、塀の中。お前の渦を解放しろよ


青白い龍は気ままに悲しみを癒やしてあげてグルグル回る


感情に流れ込む水を照らせば柱になって粒子の世界


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マーヤの中で 水穂 @mikamikami

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