日記形式で殺人衝動を持つ青年の精神状態が描かれる作品です。
まだ途中までしか読んでいないので恐縮ですが、この作品を沢山の方に知って頂きたくて衝動的に書きました。
日記形式なのですが、主人公を含む世界全体が不穏なのです。
不穏と言っても「漆黒の中からヒタヒタと近づく」と言ったタイプのもので、作者様の構成力や表現力のせいか、日記形式と相性がよく効果的なのです。
こういう静かな狂気と不穏……それが序盤で、物語がさほど動いていないなかで、首を絞めるような圧力で伝わってくるのは素晴らしい……
外国文学のような格調高い文章も含めて、心からお勧めします。