第3話 白石茜の破瓜
茜を部屋に置いてから辰馬は二時間程のんびりと買い物をしていると辺りは暗くなり始めていた。
「それにしても、さっきの白石さん凄くエロかった……。唯でさえ日本でも屈指のモデルが俺の部屋にいるだけでも現実感ないのに……」
それでも彼女が必死に逃げるような何かが有ったのだから自分が出来ることは何とかしてあげなければと責任感を奮い立たせて、己の情欲を消し去る。
「明かりは二つか……。今日は遊びに行かないみたいだな」
辰馬のアパートには住人がもう一人おり、その人物はよく他の男の家に泊ることが多いためアパートに一度寄ることはあっても寝る事が少なかったりする。最近はテスト期間に入ろうとしているから忙しいのかもしれない。
「さてと……自分の部屋に入るというのに緊張するな……。た、ただいま」
辰馬は鍵を開けて部屋に入ると茜はキッチンで料理をしていた。
それは別に問題無かったが、彼女の姿に問題があった。
茜はここに来るまでにパーカーの下に着ていた黒いドレスは既に脱いでおり、彼女の白くしなやかでありながら健康的な太ももが露わになっている。
「あ、おかえりなさい。萩原君、帰って来るの遅かったから先にシャワー浴びさせて貰ったよ」
「あ、あぁそれは構わないよ。それよりカレー作っているの?」
「そうだよ、冷蔵庫の中身見てみたら丁度食料もあったからね。あ、もしかして、ボクシングしているから減量期間中だったりする?」
「あ、いや…今は大丈夫だよ」
「そう?なら良かった♪」
まだ野菜を切っている段階であるが、流石にそれだでは分からないがキッチンの上にカレーのルーがあるのだから間違うわけがない。
「お、落ち着いたのかな?」
「え、うん。ごめんね~恥ずかしいところ見せちゃったよね?」
「あ、い、いや気にしなくていいよ」
「そっか…。ありがとうね」
恥ずかしそうに顔の頬を赤くそめる。それだけなら普段通りの清楚な女の子である。しかし先ほどの淫らに体をヨガらせている光景は、まるで今目の前にいる茜と別人なのではないかと思わせるほど纏う雰囲気が違っていた。
「お、俺も何か手伝うよ!白石さん一人に任せるのも悪いし」
「う、うん……助かるよ?」
辰馬は買ってきた食料をほぼ空の冷蔵庫に詰め込む。そして茜の隣に立ち野菜の皮でも剥こうと考えて手を洗っていると、茜の顔が先ほどよりも真っ赤になっていることに気付く。
「どうしたの?」
「え、ダメ……こんな濃い匂い。ごめんねっ!」
「し、白石さん!」
――クンクン
茜は鼻息を荒くさせて辰馬の首筋の匂いを嗅ぐ。ボクシングの練習から帰ってきて一度も体を洗っていないので汗の匂いしか感じられないだろう。それでも茜には至福とも呼べる香りであった。どんな香水よりもいい香り。彼女の本能を刺激する匂いが辰馬からするのだ。
「ご、ごめんね。でも凄くいい匂いして……止められないのっ!もし嫌だったら抵抗してくれて構わないからっ!」
「……ッ!し、白石さん……」
彼女はそのまま辰馬の服を脱がせる。それだけでなく、彼女が着ていたパーカーも脱ぐ。辰馬は流石に下着くらい履いているだろうと予想していたが、違った…。
「き、綺麗だ……」
「……ッ!嬉しい♪」
茜は辰馬に自分の体を余すことなく全て見せていた。彼女の白く一点の汚れもない身体。
胸や臀部、腰回りなどメリハリの効いた滑らかなボディラインなど制服を着ていたときよりもハッキリとしてより魅力的である。
そして、どの角度から見ても美しくまるで人形のように意図して作られたのかと疑うレベルで可愛らしい顔立ち。
窓から吹く風が彼女の長い栗色の髪を美しくなびかせた。漂ってくる甘い香りは辰馬の劣情を強く刺激する。
日本の男達を虜にするような魅惑の瞳に思わず見惚れてしまう。
そして薄い唇で作り出した穏やかな笑みは美の化身と呼ぶにふさわしい美貌を放っていた。
女子高生であり幼さを残しながらも大人の女性の色気も強く放っている。
彼女に抱きしめられているため身体の暖かさと柔らかさを直に感じられる。こんなに密着したことのない童貞の辰馬にとっては刺激があまりにも強すぎる。それも絶世の美女と世間で言われている茜相手である。最早彼の理性は崩壊しそうだった。
「萩原君……っ!」
茜はウットリとした表情で辰馬に迫る。徐々に近づいてくる彼女の美しすぎる顔。そして覚悟を決めた辰馬は両目を瞑る。それを了解と受け取った茜は興奮の余りに堪らず辰馬の唇を貪り始めた。
――ちゅっ、んーちゅぽぉ……ちゅる、ぢゅるっ……
(な、なんだこれ……舌が溶けそうだ)
茜の舌が咥内を掻き乱す。上と下から水音が響き渡る。
「白石さんの舌気持ちいい……」
「……ふふっ、ねぇ、もっとぉちゅうしたい」
受け身だった辰馬が今度はお返しとばかりに、不器用ながらも茜の舌を絡めとる。
そんな永久にこれを続けてほしいと思うような緩くて深い快感に腰が砕けそうになる。
それでも終わりは来るものである。
お互い立ったままキスしあっていたが、いつの間にかキッチンからベッドまで来ていた。
そして茜は――ベッドへと辰馬を押し倒してしまうのだった。
「ふふっ、萩原君……抵抗するなら最後だよ?」
「……し、白石さん、もっとして欲しい……です」
「……ッ!じゃあ、一緒に気持ちよくなろうね?」
茜は辰馬を夜通しで体を重ね続けた。
****
「た、辰馬君……もう、私限界っ!」
「ダメだよ?茜さんが誘ったんだから、ちゃんと責任持ってね?それにまだ一日しかシてないよ?」
「い、一日も!そ、それにこんなに気持ちよくなったらダメになっちゃうからぁぁっ!」
「可愛いよ、茜さん」
「……ッ!可愛いって言えば何でも許すと思って……ねぇ、もう一回言って!」
「綺麗だよ、茜さん……そして凄くいやらしいよ」
「うぅ……いやぁ……恥ずかしい、恥ずかしすぎるよ……。もう死んじゃう……」
茜が羞恥に身悶える。最初は彼女のペースであったが、半日経つと立場が逆転していた。羞恥に瞳を潤ませ、朱に染まってしまっている顔を一生懸命に辰馬へと向けて、茜は羞恥に身体を震わせながら口を開いた。
「も、もっと……私で気持ち良くなって……下さぃっ……」
恥ずかしさのせいでほんのりと朱に染まっている白い肌の美しさ。それが辰馬の獣欲を刺激する。
「もっと大きな声で言って!気持ちよくなりたいんだよね?」
「……ッ!そ、そうです……もっと、気持ちよくなりたいですっ!」
「じゃあ、もっとペース上げるね♪」
そう言った辰馬は宣言通り先ほど以上に激しく体を重ねる。まるで準備運動が終わった選手のように余力を残していた。まだまだ彼の本領を発揮させるには、茜の実力は足りなかった。
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