まだ夏の中
奈瑠太
まだ夏の中
旧姓を知っててくれるそれだけで心の距離がちかい友達
あの花はきれいだったと言い合ってあの日も今日もまだ夏の中
花束のなかで目が合う花のよう奇遇ですねとほほ笑みあって
SNSでは呟かない本音たち残らないからいい政治論
酒の持つちからと酒の場のちからわたしたちは脱皮を繰り返す
魚の尾はぱちんと焦げてきっかけを欲しがっている言葉が疼く
同僚の話をしたいわけじゃないハトでもタカでもほんとはよくて
寸止めの美学にすこし盗まれて血は泡立っていく阿佐ヶ谷で
too feel, so far lake この胸にサテンの糸はつながっている
赤くなるかもしれないと青りんごずっと飾っているわたしたち
まだ夏の中 奈瑠太 @nalda
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます