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柊圭介様
実は公開後直ぐに読ませて頂いたのですが、コメントを書く時間が取れず、再読にお伺いするのが遅くなってしまいました。ごめんなさいm(_ _)m
移民の問題は難しいですね。どの国でも、インフラに関わる肉体労働の部分は出稼ぎや移民の方が多くを担っていますよね。国を支えているのは同じなのに、何故か選民志向が根強く残っていて差別されてしまう。国民とは、国とは何なのだろうと考えさせられます。
そして今回は、その空気感に影響された少年の犯罪。
大人の思考が受け継がれていく恐ろしさがじわじわと迫るラストでした。
エピソード一つ一つが身近だからこそ、少しずつ積み上げられて、差別を助長する様子がとてもリアルでした。
デュポン氏の考えがお孫さんの行動に影響を与えていることは、明白な気がします。私も気をつけなければいけないと、ひやりとしました。
作者からの返信
涼月さん、お読み下さりありがとうございます!しかも再度お時間を取ってコメントくださり、大変恐縮ですm(__)m
これはフランスが舞台ですが、今の世界全体でも、移民という社会的にも経済的にも弱い立場の人間に対して憎悪を煽るやり方が勢力を増すことに危機感を覚えています。デュポン氏のような国粋主義者もですが、不満の矛先を向けるスケープゴートを作りたいだけの単純思考が一番厄介かも知れません。
そしてなにより大人の思考が子どもに及ぼす影響を書きたかったので、そこにも触れてくださって嬉しいです。
世の中がこれ以上危うい方向に流れて行かないことを願っています。
重たい話にもかかわらず再読くださり、嬉しかったです。心より御礼申し上げます!
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こんにちは。
たぶんレイシズムを煽っているのは、デュポン氏のようなごく普通の人たちだったりするんでしょうね。悲しいことですが。
この事件で彼が目を覚ましてくれればいいですが、それどころか「孫が正しい! 孫にナイフを持たざるを得なくさせた敵が悪いのだ!」なんてヒートアップするんじゃないかと悲観してしまいます。
・・・と悲しい話はここまでにして、なんだかモーパッサン先生の皮肉なペーソスを思い出させられる筆致でした!
作者からの返信
久里さん、こんにちは。お読みくださってありがとうございます!
そうですね、ごく普通の人たちの善良な正義感が極端な考え方に傾いていくときに、国ごと危うい方向へ行くのではないかと思います。
デュポン氏ほどに傾倒してしまうと、仰るようなヒートアップの方が予測されますね。。
モーパッサン先生の皮肉なペーソスを感じてくださるとは光栄で、なんだか嬉し恥ずかしいです(笑)
コメントに星も頂戴して励みになりました。ありがとうございます!
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web小説ではあまりお目にかかれないタイプの深く考えさせられる作品だと率直に思いました。
デュポン氏自身はともかく、彼の息子が彼の言うところの『パラサイト』と結婚しており、孫のフランソワも『パラサイト』だったという悲劇。(理解を間違えていたらすみません)
レイシズムとまではいかなくとも、薄らと外国人や移民に対する何とも言えない違和感を持つ人がいることは理解できてしまう。
舞台はフランスとのことですが、現代日本でも当たり前に起こりうるお話だなぁ、と思うとなんとも言えない読後感でした。
素敵なお話をありがとうございました(*´ω`*)
作者からの返信
ねこげさま、お越し下さりありがとうございます!
デュポン氏の家族はいわゆる「白人のフランス人」です。祖父の思想の影響を受けた孫がより極端な排斥行動に出るという部分が分かりにくかったかもしれません。が、重たい内容にもかかわらずお読み下さり、興味を持っていただけて大変嬉しいです。ありがとうございました。
編集済
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Le problème d'immigration en France.:フランスの移民の問題
深く刺さりました。一読者としてだけでなく、大学でフランス語を学ぶ一文学生としても。モロッコにルーツを持つ、フランス人のネイティブの先生にはフランスの移民問題、差別の問題など、いろいろなことを教わり、映画「最強のふたり」も彼から知りました。特に彼は差別される側・排斥される側の視点から、その映画について解説してくれました。アフリカ系移民とその家族、そして身体障害者。
扱われているのは気持ちの問題です。受け入れたくない他者を排除したい気持ち。その気持ちの向かう先。どうすればいいか。とても重要な問題を扱った作品を読ませていただき、ありがとうございます。
作者からの返信
森之熊惨さま、本作を見つけてくださってとても嬉しいです!ありがとうございます。フランス語を勉強しておられるということで親近感がわきました。
モロッコ系の先生ならこういう問題についてリアルな感覚でお話をされるのではないかと思います。移民を題材にした映画は色々ありますが、「最強のふたり」は稀有なあたたかいドラマですね。僕が印象に残っているのは有名な「憎しみ」ですが、最近ではLa Brigadeという映画が印象に残っています。こちらはエンタメでありながら不法移民、強制送還などを扱っていて、興味深かったです。
気持ち、感情は人間にとって一番柔らかい部分だけに、先鋭化したときはとても凶暴なものに変わると思います。そのあたりを書けているか不安でしたが、ありがたいコメントをいただきとても励みになりました。こちらこそ心より感謝申し上げます。
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ラストの展開を読んで、ああ……と声が漏れました。離婚して去った元妻の「あなたの生き方は幸せじゃない」が、脳内でリフレインしますね。パラサイトに対する主人公の思想が、取り返しのつかない未来まで、彼と身内を突き動かしていったことが、ただただ虚しく、寂しいですね……。
そんな終着点に行き着くまでの過程を、過不足のない文字数と情報量で、かつ感情を掻き立てられる豊かさで、世界に奥行きを持たせて表現されている技術が、本当に圧巻でした。心に残る物語を読ませていただき、ありがとうございました!
作者からの返信
一初さん、お越しくださりありがとうございます!
フランスで起こっていることをもとに、ひとつの考えが他者に及ぼす影響を書いてみたいと思いました。元妻の残した言葉に複雑な思いを凝縮させたかったのですが、コメントを頂いてこの結末にも結びつく言葉だったと気づきました。作者の力の及ばないところまで汲み取ってくださり、とても嬉しいです!
エピソードはあまり語られない些細な出来事をモデルにしていますが、どれぐらい書けているのか、読んでくださる方に伝わるか不安でしたので、一初さんにそう言っていただけてすごく安堵しました。励みになるお言葉に感謝いっぱいです。こちらこそ心からお礼申し上げます!m(__)m
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住む世界が反転するかのような衝撃的なラストでしたが、それでもデュポン氏の中では自分たちの「確固たる地位」は揺るぎないもので、恐らく孫を擁護するためにますます移民排斥の考え方を強めるだろう…という先の展開まで見えるようでした。
偏見に凝り固まった人間の傲慢な考え方を見せつけられ、顔をしかめてしまいますが、翻って自分にそういう部分が一つもないと言えるのか。
日本でも外国人観光客や移住者が増え、排斥の機運が高まりつつあると肌で感じます。
ヘイトに溢れる日常がやってきても、それに流されない自分でいられるのか、問いかけているような短編だと感じました。
難しいテーマに挑戦してくださり、ありがとうございます。
作者からの返信
鐘古さん、お読み下さりコメントもありがとうございます!
先の展開、僕もそちらの方だと思います。ついでに余談を書くと、チャンネルによっては容疑者の出目如何でしつこいほど取り上げたり、あっという間にフェイドアウトさせたり、作為的なところもあります。デュポン氏の見ているお決まりのチャンネルにはモデルがあります(オーナーは資産家だったりする)。こんなに偏った局をほっといていいのかと思いますが、そういう報道?に感化される人は少なからずいるのではないでしょうか。
大きな流れが出来上がってしまったときにそれに異を唱えるのは生半可なことではないでしょう。同じような間違いを繰り返す前に建設的な方向に向かわなければいけないのではと思います。
難しいテーマに無謀にも挑戦しましたが、こうして真摯なコメントをいただき、励まされる思いです。感謝申し上げます!
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柊圭介様
今、目の前にある問題に真正面から立ち向かう作品を時折りぶち込んで来るから、私は柊圭介ファンをやめられません。堪りません。油断しているところにアッパーカットを打ち込まれたような衝撃です。だから、心して読まねばなりません。
これは単なるレイシストの話ではなく、フランスの歴史的背景に基づく、とても根深いお話だと思いました。そこが少し本邦の移民問題とは違う部分があるのかもしれません。
さらに、いつも人の鬱憤は弱い者に向かって晴らされるという理不尽さやこの世の不条理、抱え持つ心の闇、それらが途轍もなくやりきれない思いがします。
それにしても、これほどの作品をこうも見事に鮮烈な筆で描き切る我らが柊圭介様は本当に素晴らしい。いつも心からの敬意と称賛を込めて拝読させていただいています。
容赦なく心に爪痕を残す問題作『パラサイト』
読ませていただき、ありがとうございました。
作者からの返信
ブロ子さん、お越し下さりありがとうございます!
本人としてはドヤ顔でアッパーカットをぶち込む勇気のない小心者ですので、こういう話を投稿した後は胃が痛くなって逃げたくなります(笑)どんな反応が来るかと思うとやっぱり不安ですし。。なので、正面からどっしりと受け止めてくださり、コメントをいただいて安堵しました。本当にありがたいですm(__)m
そうですね、近況ノートにも書きましたが、ひと口に移民と言っても日本とフランスでは背景が異なるので、そのまま比べることはできないかなと思います。ただ、仰るように鬱憤は弱い者に向かうことは人のサガというか、共通していることでしょうね。
短い中でどこまで書けているかは不安ですが、いつも温かい目で見て下さり感謝です。こちらこそありがとうございました!
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社会が円滑に機能するためには、宅配、工事現場、ごみ収集などの仕事がなくてはならないものですが、それを仕事にしている人々に感謝するってないですよね。
フランスと日本。歴史が違っていても、人を見下す意識は共通。
ある学校の先生が子供たちに「みんなも勉強しないと、あの人たちのようになっちゃうよ」と工事現場を見て言ったそう。
だからって、私に差別意識がないかというとそういうわけではないので、批判すると自分に返ってくるものがあります。
柊さんの作品はフランスの移民問題を取り上げているのですが、私は「なぜ人は見下す意識を手放せないのか」って考えちゃいましたよー。
他者の違いを認めて共存するって、並大抵のことではないですね。特に、歴史が絡んでくると尚更困難を伴う。
でも、居心地の良い世界を目指すなら、排他ではなく、共存の方向だと思います。
柊さんはモーパッサン好きだけあって、人の心に興味があるのかなと思いました。このようなシチュエーションなら、人はどんなことを考え、どのような行動をとるのか。
単純明快な心理ではなく、心の歪みを浮き彫りにするのが柊さんも上手です。
作者からの返信
遊井さん、お読みくださってありがとうございます!
日本でもそうなってきてるかも知れませんが、フランスでは肉体労働は移民が担うことがとても多いです。色んな理由があるからですが、学歴とか収入を重んじる価値観だと、どんなに必要不可欠な仕事でも見下す対象にされがちですよね。
学校の先生の言葉は心が冷えます。そして子供がその言葉をどう受け取るか、それが一番気になります。
移民問題は「なぜ人は見下す意識を手放せないのか」に直結することですから、遊井さんはそこを汲み取ってくださったのだと思います。特にフランスは歴史も絡んでいますし。でもそれは移民じゃなくても、同じ国民同士でも存在することは、さっきの先生の話に表れていますね。
あるシチュエーションで人がどんなことを考えて行動するかを端的な短編にするのはモーパッサンがとても得意なことで、自分もそこに興味があります。でも短編ですべて書ききれるわけではなく、これもある人物の話としてひとつの面を書いたに過ぎないのかなとも思っています。そこから何を読み取ってもらえるかは読者の方に委ねるしかないですね。
とても緊張しながら投稿した話なので、丁寧なご感想をもらえてとても嬉しいです。ありがとうございます!
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日本にも共通する部分のある話ですね。フランスの方が、ずっと移民は多いでしょうが。。自国の人が携わりたがらない低賃金の職種や仕事を多くの移民の人々が担って国を支えているにも関わらず、差別的な視点でのみ見ている人達もいるのでしょうね。また、外国人に仕事を奪われているという考え方もありますね。
こういった問題は根深いものですが、世の中と人が成熟するにつれ境界線はなくなってゆくそうです。すごい時間がかかりつつ。
作者からの返信
神原さん、お読み下さりありがとうございます!
フランスは人口の10パーセントぐらいが移民ですね。僕もその中に入っていますが。
低賃金の仕事ってなくてはならない仕事がほとんどだと思うのですが、どの国でも待遇が悪いですよね。やりたくないといいながら仕事を奪われているというのも矛盾してますしね。
>世の中と人が成熟するにつれ境界線はなくなってゆく
この言葉、とても前向きで安堵します(すごい時間がかかっても)教えてくださってありがとうございます!
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ズシリとみぞおちに響く作品を読ませていただきました。
異物排除はどんな生き物にも(植物にさえ)備わった機能なのですが、
それを正当な判断なく人間社会で実行したらどういうことになるか……
貴作で描かれた事件が増えていますね。この日本でも。解決は簡単ではないように思っています。
企画にご参加いただきありがとうございました!
作者からの返信
柴田さん、お越しくださってありがとうございます!
異物排除、そうですね、極端な思考の中では少なくとも同じ人間であるということすら忘れられているような気がします。
どの国であれ、感情や思い込みで突っ走る事件は増えてほしくないですね。
重たい話で恐縮ですが、コメントや星までいただいて光栄です。
改めて、企画に参加させていただき、ありがとうございました!
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ああああ…………。救いがなさすぎる。
過激思想に走る人を少し小馬鹿にしながら眺めていた(それもどうかと思いますが)時代が嘘のようで、日本含めた世界中で同じような人が増えている気がします。
とにかく、自分と少しでも違う存在が、気に食わなくて気に食わなくて仕方ないんだろうな。でもそんなこと言ったら皆違う存在なんだから、生きていくことさえできないのに。
作者からの返信
蜂蜜の里さん、お越し下さりありがとうございます!
救いのない話で申し訳ないです……m(__)m
それこそ10年前は金髪のリーダーを表立って支援するのは憚られるみたいな空気がありましたが、今はなんでもありで……
自分と違う存在を排除していくのはどんどんターゲットを変えていくだけで終わりがないですね。そのうち自分で自分の首を絞めることになるのではと思います。
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またしても頭を殴られたような衝撃の短編でした。
3千文字程度なのに、柊さんの作品を読むと文字数と濃さは関係ないんだと毎回思います。
正義って、自分が優位に立つための理由にしてしまいがちです。
でも、『悪』とか『敵』とか、それは自分が決めることであって、向うからしたらこちら側が悪だったりするんですよね。
フランソワくんみたいにまだ幼い場合、思考の幅もなくてこういう悲劇に向かってしまうのがリアルです。
他人の立場になって考えてみる想像力が、自分と他人を救うのかも( ;∀;)
デュポンさんも今からでも立ち止まって足元を確認してほしいですね……。
作者からの返信
五十鈴さん、こちらもお読み下さりありがとうございます!
今回は文字数をあまり気にしなくてよかったのですが、色々と省くのが手癖になっているのかも知れません。短編として凝縮できていれば幸いです。
>正義って、自分が優位に立つための理由にしてしまいがち
ここを読んでああ、そうか、とひざを打ちました。こう考えると色んな事に当てはまりますね。正義という言葉がいかに主観的なものかが分かった気がします。そして思考の幅が狭い子供は鵜呑みにして突っ走ってしまう。。
他人の立場を想像するのは気持ちに余裕が必要ですね。これを書きながら、自分にも返ってくることだなと思っています。
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フランソワ君からしたら、デュポン氏は祖父。息子さんにも父親の「パラサイト」を憎む価値観がいつしか伝染して、それが孫にも……そんな流れをありありと感じました。
身内の価値観、特に親の価値観というのは、知らず知らずのうちに恐ろしいほど伝染するものですよね。良いことにしろ悪いことにしろ。
パラサイトを憎み、ひとつひとつに苛立ち不満を漏らし、自分を被害者に仕立て上げるデュポン氏の姿勢は、自分自身から滲み出して多くの人を不幸にしてしまったのですね……
愛国心は大切です。けれど、「憎しみ」からは決して何も生まれない。強烈なメッセージが胸に突き刺さる作品でした。
作者からの返信
aoiさん、お越しくださってありがとうございます!
はっきりと主義主張を教え込まなくても、価値観というのは常に次の世代に沁み込んでいっているものだと言えますね。特に思春期の感性には影響が大きいでしょう。
デュポン氏の他責的な考え方は本人が一番楽だと思いますが、周りに不幸をばらまくことに気づけないですね。「憎しみ」からは何も生まれない。共感します。重たい話ですが深く考察してくださって感謝です。ありがとうございます!m(__)m
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なんとも皮肉なお話。
自分の思想が孫に影響した結果がこれとは……
怖いですね。
「パラサイトを撲滅してヒーローになりたかった」
デュポン氏はどんな気持ちで聞いたのでしょうか。
デュポン氏のキャラ、他の方も書いてたけど私もちょっとモーパッサン味を感じました(笑)
残念ながら、この作品のレビューは私には難しすぎて書けませんが、満足度の高い短編小説でした♪
ありがとうございます(*´ω`*)
作者からの返信
陽咲乃さん、お読み下さり、コメントありがとうございます!
こんな形で孫に影響するとは思わなかったでしょうね。おそらく、孫は間違っていなかった、やり方が悪かっただけだと変換されそうな……
そして陽咲乃さんもモーパッサン味を感じられたんですか(笑)意識下にあるものが文章に出てきてしまったのでしょうかね。でもオチは先生風味をすこし意識しました。
いえいえ、レビューもらいっぱなしですのでどうかお気遣いなく。読んでいただきご感想いただけて本当に励みになります。こちらこそありがとうございますm(__)m
パラサイトへの応援コメント
ラストシーンが強烈でした。いつものように、あっと思います。
あなたの生き方は幸せじゃない。
家から出ていった奥さんの言葉が、それでも、息子はパラサイトの褐色の女の子を刺してしまったんですね。
重く、考えさせられる作品。柊さまのこうした短編、本当に読み応えがあって素晴らしいです。
作者からの返信
雨さん、お越し下さり、コメントもありがとうございます!
ラストシーンをはじめに考えてその前の段階を作っていきました。少しでも印象に残ればと思いましたので、ご感想とても嬉しいです。
何かを妄信するとどんなに近い人の言葉でも耳に入らなくなるのは悲しいですね。
重たい話ですが読み応えがあると言ってくださり、光栄です。ありがとうございます。
パラサイトへの応援コメント
デュポン氏の一つ一つの行動と思考の流れが彼の眼を通したかのように伝わりました。彼はこの期に及んでも、「彼らのせいで孫が加害者に…」と考えるかもしれませんね。
原住民の排斥とか、移民の排斥とか、歴史は繰り返しますよね。日本に移住する外国人の中には、戦時中に日本に占領された過去がある国もあり、私は外国人と触れる仕事もしていますが、お酒が入ると祖父母の想いや現在の待遇等について複雑な心情を吐露される事があります。一方で日本でも治安の悪化は問題になりつつあります。この先、先進国では少子化が進むでしょうし、移民のみならずAIに仕事を奪われる人も増え、ベーシックインカム等が導入される国も増えるのかも知れませんね。
開発途上国自体の問題もどうにかしなければ…ですが、アフリカのCFAフランや南米の問題みたいに、植民地にされた過去が尾を引いているケースも多々あり、その国だけの力では難しいですよね。戦争やフェンタニル廃人等のドラッグの問題をはじめ、「みんな仲良く」は綺麗事にしか過ぎないけれど、せめて何かを盲信せずに多角的な視点だけは持っていたいと思いました。考えさせられる物語をありがとうございましたm(_ _)m
作者からの返信
葵さん、お読みくださってありがとうございます!
「彼らのせいで孫が加害者に」はツイストの利いた被害者思考ですね。確かに彼の理論ではそうなるんですよね。話し合いが平行線になるのはそのせいなのかも知れません。
たとえばフランスはアルジェリアなど、ベルギーはコンゴなど、移民の多くはもと植民地とか占領された国から来ている人が多く、歴史をまったく見ずにいきなり現在の移民問題だけに焦点を当てるのは無理があると思っています。日本にいる外国人にも祖先がありその人たちの過去があるのでしょう。そういった話を聞いてくれる日本人の存在は救いではないかと思います。将来の仕事の在り方なんかも一緒に考えると、課題が山積みですね。。
フランスに関して言えば最終的に植民地主義というものの罪深さに戻って行くように思います。アフリカしかり、フランス領の島々の扱われ方とかも含めてですが。本土の白人優越主義が続く限り治安の改善とかは難しいんじゃないかなと思っています。
長くなりました。こちらこそいつも勉強になるコメントをありがとうございます!m(__)m
パラサイトへの応援コメント
『パラサイト』、なるほどですね。寄生しているのは、一体どっちなのだろう?そんな疑問を投げ掛けてくれますね。
いや、そもそも人間は社会性の動物ですから、ありとあらゆる他者に依存している。周囲の人達だけでなく、地球の反対側の人々や、過去や未来の人たちまで。『今日得た果実は自分の才覚ゆえ』などと思いがちですが、それは全くの間違えで。先人たちが築いてきたシステムに、僕らは乗っているだけなんですよね。ちょっと空想力を働かせば、排外主義なんてものが如何に恥ずかしいものか解りそうですが。フリーライドが許せないというなら、僕らは未来に向けてより佳きものを構築していかねばならない。それは、『自分だけ』『自分達だけ』という視点とは真逆になるはずだと思うのですが、どうなのでしょうね?
素晴らしい作品でした!ありがとうございます!
作者からの返信
呪文堂さん、お読みいただきありがとうございます!
寄生って言葉はかなりネガティブに一方的なイメージを与えるものですが、社会を作る限りありとあらゆる他者に依存して生活していることは紛れもない事実なんですよね。でも過去や未来や世界規模で、というところまでは目が行きづらいのだと思います。自分の生活という最小限のところだけを見ていると、危機感をあおられる言葉になびいてしまう、極端に流れてしまう、その危うさが少しでも書けていたらいいのですが。
>未来に向けてより佳きものを構築していかねばならない
大きな課題だと思います。
いつも広い視野で読んでくださることに感謝しています。こちらこそ心からお礼申し上げます!
パラサイトへの応援コメント
鋭いお話でした。
世代を越えて伝わるもの、色濃くなるもの、有り有りだと思います。
被害者ではなく、加害者となった孫を見て、デュポン氏の思考は何か変化するのですかね?
はっきりとは書いていない彼の思いが、描写としてそこここに散りばめられていて、柊さんらしい深い味を感じました。
難しい問題を一緒になって考えられるような素晴らしい作品をありがとうございます!
作者からの返信
風羽さん、お越し下さり、コメントもありがとうございます!
子供にとって一番近い大人の価値観はとても影響力があると思います。それが反発として出ることもあるでしょうが、もし浸透してさらに色濃くなった場合、こんな悲劇が待っていることもありえますね。
ちょっとした描写にも目を留めてくださり、感じ取ってくださって、勇気を出して公開してよかったです。こちらこそ、励みになるお言葉、ありがとうございます!
パラサイトへの応援コメント
考えされられる作品でした。異文化の流入が既存文化と大なり小なり衝突をするのは避けられないことであり、そこに不満を持つ人が出てくるのも出るのも、また人間の必然なのでしょう。
しかし、相容れないからといって他者を排斥する事が悲劇に繋がるのも、また事実のように思えます。昨今の国内ニュースを見ても、気がかりな情報は多いです。
考えされられました。ありがとうございます。
作者からの返信
山本さん、お読み下さり、丁寧なレビューまで頂戴して感激しています。ありがとうございます!
仰るとおり、移民受け入れの歴史はフランスは古いですし、そこにはもともと植民地とか歴史に直結する部分もありますし、ひと言では語れない複雑さがありますね。
日本でも課題になっていることと思います。極端ではない建設的な方向が見つかるといいのですが。
こちらこそ読んでいただき、心よりお礼申し上げます。ありがとうございます!
パラサイトへの応援コメント
また、凄い作品を読ませていただきました……!!!
私はニュースが苦手でほとんど見られませんし、自分には全く差別意識はないなんて言いきれないので、大きなことは言えませんが、それでもデュポン氏のような人間には絶対になりたくないと思います。
生まれた国がちがっても肌の色がちがっても同じ人間ですし、だいたいITの仕事のほうが窓枠の修理やピザの配達より優れているなんて、誰が決めたのでしょう。
だからこそ、フィクションとはいえ、そういうひとの頭のなかを覗くことができたのはたいへん有意義な経験でした。
この後、デュポン氏は考えを改めたのか、それとも「やっぱり孫は悪くない」と決めつけて何も変わらなかったのか……いろいろと想像をめぐらしてしまいます。
作者からの返信
ハルさん、こちらにもお越し下さり、ありがとうございます!
フィクションだとしてもきっとご気分が重くなるものだったんじゃないかと心配していますが、コメントまで残してくださるなんて本当に嬉しいです。
デュポン氏のような考え方の人は、おそらく三分の一ぐらいはいるだろうなと思っています。仕事の優劣みたいな感覚もフランスは日本より大きいと思います。そこからフラットな目を持つのは難しいでしょうね。
デュポン氏の思いが変わるかは分かりませんが、この先の人生に影が差したのは確かですね。
ハルさんも三題噺に参加されていますね。先に読んでいただいて恐縮です。のちほど楽しみに伺います。
編集済
パラサイトへの応援コメント
パラサイトって寄生生物という意味なんですね。
すごい言葉を同じ人間によく平気で投げつけられると思いますが、移民が多い国では珍しくもない風景なのでしょうか。
日本でも外国人ドライバーによる高速道路の逆走が問題になっています。
国際免許の書き換えがゆるいせいだというのできびしくするようですが、日本人の高齢ドライバーの逆走の方が数としては圧倒的に多いような気がします。
昔から住む自分たちは優性で外から入って来るひとたちは劣性としたがること自体が無教養の証しだと思いますが、自分のなかにもある異質排除感からまず向き合わねばと思います。
タイムリーで文学的な作品を拝読できましたこと、心から感謝申し上げます。
作者からの返信
上月さん、お読み下さりありがとうございます!
寄生生物という言葉、恐ろしいですね。この言葉そのものではないですが、憎悪をかきたてるのは民衆を操るのにとても効果的な方法ですし、いつの時代にも見受けられるのではと思います。
高速道路の逆走もそうですが、外国人が犯す違法行為や犯罪の話は1人が10人分ぐらいのイメージを持って広まりやすいかと。色んな情報が錯綜する世の中だからこそ、冷静な目が必要ですが、感情に訴える事柄ほど難しいものはありませんね。
文学的なんておそれ多いですが、拙い話にお付き合いいただき真摯なお言葉をいただいて励みになります。こちらこそ心よりお礼申し上げます。
編集済
パラサイトへの応援コメント
これはもう日本にとっても無視できない小説ですね。
簡単な問題ではないから、私は答えを持ち合わせていませんが、簡単に◯◯◯売り渡したり、特定の国の◎◎◎◎ゆるくするなど、納得のいかないことも多々耳にします。微妙な問題なので,◯と◎をお許しください。
簡単には言えませんが、もっと慎重である分には差し支えないと思うのですが。
作品に関して言えば、いつも社会性のある柊さんの作品が、またタイムリーに発表されたという感じです。うまい表現も目につくし、さすがだと思います。
いい作品をありがとうございます。
作者からの返信
レネさん、お読みいただきありがとうございます!
日本にとっても大きな課題であるようですね。国のシステムも歴史も違いますし、ヨーロッパと安易に比べることはできないですが、納得のいかないことに関しては声をあげつつ、極端な方向へ行かないように見張るのも大事ではないかと思います。フランスに住んでいる者からすると、人の不安や不満にうまく入り込んで感情をあおる方法が一番効果的で危ういと感じます。
あまりこういう話を書いていてもきっと重たい気持ちにさせてしまうだろうなと思うので、今度はなにかあたたかい話が書きたいですね。こちらこそ読んでくださって感謝です。コメントにお星さまもありがとうございます。
編集済
パラサイトへの応援コメント
読み始めてすぐモーパッサン味を感じました。IT企業とかAIと出てきて、おやっと思うくらい(笑)
奥さんと歳を取るにつれてかみ合わなくなったのは、奥さんだけが頭のアップデートができていたということでしょうか。そして、離婚して出ていった妻に腹を立てつつも棄てられずにいる結婚写真……やるせない光景が浮かびます。
そして事件のニュース。そのくだりを読んだ瞬間、あ、これ被害者側じゃなくて……とピンときたのは、やっぱり『モーパッサンはお好き』で鍛えられたおかげかも。皮肉なオチの裏に、週末など会うたび孫にあれこれ話していたデュポン氏の姿がちらつきました。悪口を聞かせるわけじゃなく、昔話をしているときにふっとそういう要素が入っても不思議じゃないな、とか。
ひょっとしたらフランソワの親であるデュポン氏の息子さんも、思想的な影響を受けていたのかとも思いましたが、デュポン氏が離婚したのは引退後ということなので、息子さんがおとなになるくらいまでは(おそらく聡明な)お母さんもいたはず。ならやっぱりデュポン氏が直接、孫と話して悪影響を与えたのかなと思いました。
それとも、デュポン氏以外の、たとえば同級生や友達などのあいだで差別的な考えがはびこっていたのか……ヒーローになれるなんて考えるということは、そういう空気があるってことですよね。なんとも厭な気分になります。
ところで、つい先日『クラッシュ』という映画を観ました。2004年の作品なんですが、柊さんはご覧になっているでしょうか。そのなかで、人種差別的な白人警官が、裕福そうな黒人の妻にセクハラまがいの身体検査をするんです。マット・ディロン演じるその警官はしかし、別に悪徳警官というわけではなくむしろ職務に忠実で、後日遭遇した事故現場で、その女性をガソリンが今にも引火しそうなひっくり返った車の中から必死に救出します。自分も爆発に巻きこまれるかもしれないのに。
その警官は根っからの差別主義者ではなく、黒人を積極的に雇っていた父の会社が、新しい政策(おそらく Public Works Employment Act 1977)によって不利益を被って潰れてしまったために、八つ当たりをしているような印象を受けました。
日本での差別、外国人や女性に対してもそうですが、差別的な人の皆がそうというわけではないにしろ、自分の生活が充実していない、不遇な目に遭っていると感じる人が、なんであいつらは……なんて思ってしまうこともあるんだろうなあと思いました。歴史のなかにある、差別や嫌う原因のほうが大きいのでしょうが、それを正当化するような側面もあるのかなと思ったり。
わ、長くなってしまってすみません(^^;
いろいろ考えさせられる、深いお話でした。よかったです!
作者からの返信
烏丸さん、お読みくださってありがとうございます!
モーパッサン味ですか(笑)でも鋭いです。たぶんこれは無意識に先生の書き方を意識している(変な言い方ですが)と自分でも感じます。主人公の主観をどこまで客観的に書けるかは難しいところですが、こういう内容だからこそ冷めた目で観察する勉強になりました。
妻はきっと夫に意見をするタイプではないだろうと思っていました。こういう男性は女性に対してもマッチョな(本来の意味での)傾向がありますし。でも夫の向かう方向についていけなくなって、考え方の溝は年月が経つにつれて深まるだけだったでしょうね。
反対にまだ思考の固まっていない思春期ぐらいの子供は容易に影響を受けてしまうのだと思います。祖父母が離婚した3年前は孫はまだ11歳で、そこから祖父の影響を受け始めたと考えても充分に思春期の心に浸透するのではないかと。ここには書いていませんがデュポン氏の息子も昔気質な両親像を見てきて、それが受け継がれていると考えられますね。
子供は例えば小さいころなんて、人種や肌の色で友達を選ばないし、いじめる子がいればちゃんと助ける子がいて、なんというか、一番澄んだ価値観でいられるような気がします。そこから大人の色に染まっていく感性の柔らかい年齢でどういう考え方を身につけるか、ですね。
その映画は観たことがないのですが、ひとりの人間の中にある説明できない矛盾が描かれているんだろうなと想像します。
人は自分が不利益を被っていると思うと途端に恨みの気持ちが出ますから、スケープゴートを狙っている一部の政治家とか、経済界とかには、非常に都合がいいのですよね。いくらでも正当化できますし。
返事が長くなりましたが、この短い話でこんなに色々考察してくださったなんて、本当に嬉しくて、励みになります。心からお礼申し上げます!
パラサイトへの応援コメント
なんと、そういうラストでしたか。
胸に重い沈黙が残る物語ですね……
作者からの返信
にとはるいちさん、お越し下さりありがとうございます!コメントに加えてレビューまで頂戴して光栄です。
タイトルの「我々は常に被害者」という幻想、とはまさにこの話の意図するところでした。短い話ですが丁寧に汲み取って下さり、嬉しいかぎりです。ありがとうございました!m(__)m