優しくて、少し残酷で、美しかった。

一首一首が、小さな痛みを丁寧に包んで、そっと差し出されてくるようでした。

息を止めて読むような静けさのなかに、
どこか懐かしさや、体温のようなやわらかさもあって──
読み終えてからもしばらく、胸の奥に残っていました。

「制服が睨む」「パステルカラーの傷」……
どれも優しくて、少し残酷で、そしてとても美しかったです。

大切な言葉に触れさせていただき、ありがとうございました。
この10首が、静かに、誰かの心を照らし続けますように。

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