このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(241文字)
主人公はタクシー運転手。タクシーといえば奇妙な出来事がつきもので、彼もまた不思議な体験をすることになる――この物語。読者は始終、静かな不穏さに包まれて読み進めることになる。閉じられた車内という空間に満ちる空気や主人公の揺らぐ心を描く筆致は見事。物語の最後に、きっとあなたは息を呑むことだろう。ぜひ、ご一読を。