シャッキン、ヒヤリ
返済レスキュー
第1話 ヒヤリと無銭飲食
ペンネーム:無銭米 年齢:34歳
私はブラックリストに載っています。ことの始まりは社会人になり、クレジットカードを作ったことだった。気がつけば毎月の返済がきつくなり、7年前、ついに返済が滞ってしまった。これをきっかけにブラックリストに載ってしまい、クレジットカードを使うこともお金を借りることもできなくなってしまった。純粋な現金生活だ。
だから会社では「クレジットカードは嫌い。現金払いが一番」を提唱している。
給料日まであと2日、財布の中には900円ちょっと、お札はもうない。
給料日前なんてほとんどこんな感じだ。こんな時に後輩にランチに誘われてしまったが、私は断れない性格だ。
「どこ行くの?」
恐るおそる後輩に聞くと居酒屋のランチだ、推定800~1500円...高くても1500円だ。
問題は後輩にランチを奢るのか奢らないのか...2人だと2、3000円は覚悟しないといけないが、私は断れない性格だ。
「じゃぁ、ランチ行くか~」
会話の間からもう断れなかった。これが断れない性格ってやつだ。
ただ、全く算段がないわけではない。トイレに行きスマホをチェック。お店は〇〇Payが使えるみたいだ。次にポイントチェック。長いこと金欠暮らしをしていると、〇〇Payにポイントを変換して集約する術を知っている。さらに口座残高チェック。口座には200円くらい...手持ちの900円を足せば1000円に届く...!何とか外出して銀行に行けばATMで小銭を入金できる。これで作った1000円を〇〇Payにチャージ!
これで2400円ちょっとある。再安価で行けば、何とかなるはず!
ついに待ちに待ったランチ!何事もなかったようにランチへ行き、後輩の頼むものを確認。もう安泰だ。ヒヤッとしながらも楽しいランチをして、お会計へ。
後輩の雰囲気的もお会計は私たちに託されている、そう、私「たち」に
私は、保険で〇〇Payを用意したが、実はその後、さらに先輩を誘っていたのだ。つまり、この展開では完全個別会計、先輩が後輩の分を支払う、全部先輩のおごりの3パターンに絞られる。
「ごちそうさまです!」
しっかり先輩におごってもらいました。
シャッキン、ヒヤリ 返済レスキュー @hensai-rescue
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。シャッキン、ヒヤリの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます