視覚だけでなく下駄の鳴るカランコロンという音を取り入れたり五感すべてで「恋心」の繊細な情動を描いておられる素敵な短歌です。十首の連歌だからこそのストーリー性も見どころではないでしょうか。おすすめです。
手を繋いだだけで紅ほっぺ。付き合い始めてまだ日が浅いのかなと思わせる。私は、最初の句が好きですね。カランコロンは下駄でしょうか。この一節で浴衣姿なのかなと想像できる。そして相手も夏羽織り。着物姿の男女の夜台巡りが目に浮かぶようでした。