戦争対のっぺらぼう カクヨムver

赤澤月光

第1話

20世紀、世界に戦争が絶えない世界。ある日、平和な町に「のっぺらぼうリーダー」と呼ばれる謎の存在が突然現れた。彼の顔は全く表情が目鼻口がなく、まるで鏡のように無機質だった。町の人々は恐れと好奇心を抱き、彼が何者であるのかを知りたがる。


のっぺらぼうリーダーは、彼の存在が世界に与える影響を理解して、それを狙っていた。彼はなぜか、「我々は戦争をなくさなくてはならない」という使命感に燃えていた。彼はまず、各国の独裁者たちの姿を彼自身のように目鼻口のない無表情の のっぺらぼう に変えることを決意する。


のっぺらぼうリーダーは、彼の仲間である「のっぺらぼうたち」を召喚し、各国の独裁者たちのもとへ一斉に送り込んだ。彼らは一夜にして独裁者の姿を目鼻口の無い のっぺらぼうの姿に変え、表情を失わせた。これにより、奇跡が起こった。残虐な行為や権力への欲望が薄れ、独裁者たちは次第に共感や対話の重要性に気づくようになったのである。


世界中の人々は、無表情の独裁者に混乱し、様々な抗議の声を上げ始めつつ。そして、のっぺらぼうリーダーの動きは口コミで広がり、次第に彼の理念に賛同する者たちが増えていった。


のっぺらぼうリーダーの力によって、独裁者たちが無表情であることに気づいた人々は、彼らに対する恐れを失った。そして、独裁者だった彼らの人間性を取り戻すために、国際会議が開かれることになった。そこで、無表情な独裁者たちは初めて対話を始めることとなる。


会議は苦難の連続だったが、やがて彼らは言葉を交わす中で互いの立場を理解し、戦争を避けるための具体的な解決策を見つけ始めたようだ。のっぺらぼうリーダーたちが背後で囁くように、対話の重要性を教えていたといえ。


やがて、各国の独裁者たちは、のっぺらぼうリーダーたちの影響を受けて、国同士の協力を深めるようになった。独裁者がのっぺらぼうになった事から、人々は国境を越えて絆を深め、みんなが共に生きることの大切さを理解し始めた。


のっぺらぼうリーダーは、自らの使命を果たしたことを確信し、仲間たちと共に姿を消した。彼らが去った後も 独裁者たちは裏切る事なく、一歩前に踏み出し、お互いに手を取り合い、真の平和を築くための道を歩んでいった。


1つの結末の余韻の中、人々はのっぺらぼうの存在を忘れることはなかった。無表情な独裁者たちが顔がないままで人間の感情を取り戻し、和解と協力を基に築かれる未来に希望を抱きながら、新たな世界へと向かうのであった。


のっぺらぼうの姿が、人々の心の中で生き続ける限り、戦争は二度と起こらないに違いない。のっぺらぼうになる事で、人間性を取り戻した彼らは、戦争に代わって対話と共生を選ぶのであった。批判的な独裁人物は、のっぺらぼう人間にされた。



この物語を通じて、戦争の背後にある人間の感情や問題を問い直し、共感がどれほど強力な力を持っているのか。そして時には個人の顔をかなぐり捨て。私利私欲にとらわれないぐらいの視点で考えさせられることを願っている。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

戦争対のっぺらぼう カクヨムver 赤澤月光 @TOPPAKOU750

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ