ベテラン探索者 轟さん的なアレ②
結局押し切られてしまった。
べ、別に内緒で綺麗なお姉さんが居る店に連れて行ってやるからって言葉に心が動かされたわけじゃねーから。まだ未成年だし。
でも、興味はある。だって男の子だもん。
ちなみに前世ではそれなりにお世話にはなっていた。
だって、冒険と酒と女くらいしか娯楽がないから。
賭け事はあんまり気が乗らなかったのでハマりはしなかった。
冒険者ってのは毎回、自分の命を賭けてるわけだし、そこまでの魅力は感じなかった。他の奴らが賭け事でズタボロになる様を見ていたってのもあるかも知れない。
まぁ、なんしか
一応、魔力や魔法の事は自分でも大っぴらに出来ない事はわかっているので、上手く誤魔化しながらになると思っている。
・
当日。
ダンジョンセンターには自分と
当然、自分より年上だ。16歳の探索者もいないこともないが、やはり、高校を卒業してから小遣い稼ぎや副業として探索者になる人が多い。
今回の講習にきた探索者の人たちは、高校の時の同級生で、卒業と同時に探索者資格を習得してダンジョンに潜り始めたらしい。
右も左もわからずダンジョンセンターでキョロキョロしている時に
「
おっと、いきなりディスられた。自分もその気持ちは分かるので、対応を
「まぁ、タケシ、そう言うな。こいつは毎日ダンジョンに潜って大した怪我も追わずにコンスタントに魔石を持って帰ってきてるんだ。こいつなりのノウハウはオマエらのこれからのダンジョン探索のプラスになると思って、俺が無理やり頼んできてもらったんだ」
「ま、毎日、怪我も追わずにですか?」
タケシと呼ばれた青年が目を丸くして驚いている。
「いや、自分の場合は一階層や二階層あたりでチマチマやってるだけなんで」
なんか、変に持ち上げられても後々面倒くさそうなんで謙遜しておく。
「いや、それでも毎日ってのは凄いことだけどな」
「毎日っても、朝8時から夕方6時までの短時間ですよ?」
「サラリーマンかよっ!」
ちなみにメンバーはタカシ、タケシ、ヒトミ、モモコの四人。
多分、その日すぐに名前は覚えられそうにない。
ま、なんとかなるだろう。
四人の装備は安物の革製の胸当てと男性陣は盾と剣を持っている。
女性陣は一人は弓ともう一人は槍を持っている。
見た感じ、男性陣が盾と剣でモンスターを牽制して、女性陣が後方から矢を射掛け、槍のリーチを活かして攻撃ってところかな?
さて、どうなることやら。
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