『記憶ってたぶん転写の遊び』
IKEKO
『記憶ってたぶん転写の遊び』
水たまり触れた瞬間光ってた記憶ってたぶん転写の遊び
スクショには映らぬ音のレイテンシー匂いの粒はまだそこにいた
ぬるさより冷たさ沁みる日曜は心のグラスに無数の指紋
「ありがとう」飲み込んだあと残るのは温度じゃなくて皿の焦げつき
鼻うえのメガネずれたら壊れそうウインクだけに今日を託した
褒められた靴底のガムに歩かされやめたがってるわたしをせかす
なくしたと思った鍵はポケットにそれだけで家に着いた気がした
背骨など透けるはずない場所なのにプリズム越しに君が手を振る
「あ、やばい」って思ったあの日がまだ匂うわたしが泣いたのコンビニだったっけ
飴玉を飲み込めずまだ転がして記憶ってたぶん転写のままだ
『記憶ってたぶん転写の遊び』 IKEKO @retouch
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