ぼくはもふちゃん！ぬいぐるみ物語

25

あのこはたかくかみをゆった

かおはいつものえがお。

きょうはなかない。

ぜったいにえがおをたもつ

そうきめて

7:00がくるのをまっていた

7:00がきたらまず、はをみがいて

いつもどおりアールグレイのアイスティーを

すいとうにいれコーヒーをタンブラーにいれ

あさのしたく。

そしてむかうさきは

かねますさんのおへや。

きょうゆうスペースでもあえるかも？

あのこはなんてさいごいおう、

あせっている。

そしてれんしゅう

7:00

あのこはいそいで

あさのしたく！

かねますさんがちかづいてきていった

「ーーちゃんおはよう。

コーヒーと何入れてるん？」

「おはようございます！コーヒーと

アールグレイです！お手紙！

後でお渡ししますね！」

したく！したく！いそげーー！

そしてごみすてもした。

かねますさんはきょうゆうスペースに

すわっていた

あのこはいったんつめしょによった

「どうしましょうお手紙を渡す時、金桝さんになんて声をかけたらいいでしょうか？」

きのうのおばちゃんはいった

「ーーさんが言われて嬉しい事を

言ったらいいんちゃう？」

「嬉しい事！想いのこもった

一言がほしいですね、何がいいかな、」

そしてかねますさんのもとへとむかった

「金桝孝司さん、

ご退院おめでとうございます

私はあなたと出会えてよかった。

「！泣かんでええのに」

金桝さんは本当に素敵でいい人です、

金桝孝司さんのこれからの人生に祝福を！」

あのこはとちゅうでないた

ないちゃった

そしてうつむいてなきさった

なきさってしまった

へやにかえって

あのこはボタボタとおおつぶのなみだを

おとした。そしていった

「_____い、私は弱い、！

私は最後金桝さんの顔を見れなかった！」

そしてつめしょにいった

「私は泣いてしまった。退院は喜ばないといけないのに。私は弱い、泣いてしまった」

いがらしさんは

なくあのこにいった

「それはーーさんの“寂しい”って感情が

出ちゃったわけで、

相手は悪い気せえへんと思うで。

だって退院せんといて！って

泣いてる訳じゃないんやし。

金桝さんが本当に退院するその時

笑顔で送ったらええんちゃうかな？」

「、私は金桝さんの退院時間を知りません」

「11:00頃やと思う。看護師に退院しゃはる時、ーーさんを呼んでもらうように

伝えとくから。その時は笑顔で送るんやで」

「分かりました。よろしくお願いします」

あのこはぜったいにえがおで

まんめんのえみでおくると

いのちにかけてきめた。

シャワーでなみだのあとをながし

さびしいきもちをながした。

あのこがスキンケアをおえ、

ドライヤー

いがらしさんはやきんをおえかえるとき

あのこにいった

「看護師みんなに金桝さんが退院する時、

ーーさんに言うように言っといたからね！」

「ありがとうございます！頑張ります！

お仕事お疲れ様でした！」

すべてをおえたとき、

つうちがきてることにきづいた

かねますさんだ！

ショートメッセージをくれた

“おはよーございます！金桝です！お手紙、

ありがとうございました😭凄く心に響きました😭ホロリと涙がこぼれました！○ーちゃんも少しずつ頑張って下さいね🐭また、面会に来ますね！それでわ元気で😃😃😃”

おへんじかえさなきゃ！

あのこがぶんしょうこうせいをしているとき

しんでんずによばれた。

「ーーさん今日心電図なんやわ」

「_____ちょっと待ってくださいね、

今、金桝さんにメッセージを送ってて、」

「ああ！全然大丈夫ですよ」

まだ10:00すぎ。まだだいじょうぶ

まだたいいんじゃない

そしてポッとおくった

“おはようございます！ーーです。

退院して旅立って行くあなたへの想い届いて良かったです。

実は私のお名前ーーなんです！発音的によく間違えられるのでお気になさらず。

私も退院を目指して自分のペースで頑張りたいと思っております。

面会楽しみにしていますね！”

そしてもう1つ

“ご退院、11:00頃だとお聞きしました。

先程は涙が我慢できずお目汚し失礼いたしました。私は涙でうつむいてあなたを見ることができなかった。私の弱みです。

6病棟からご退院される時、私はお見送りに行かせていただきます。次は満面の笑顔であなたの旅立ちを共に喜びたいと思っています。

それではまた！”

そうおくった。

あのーおもったんだけどさ、

あのこショートメッセージもうまくない？

まとめかたとか。

そしてしんでんず

しんでんずはべつのかんのちか1かい

「ーーさんのお名前素敵ですね！

かわいい！」

「私は自分が嫌いで名前も嫌いなんですが

実は私の名前を反対に読むと

“花の香り”になってるんです」

「ええほんまや！センスあるね！」

「実は父と母、芸大出身なんです」

「なるほど！やからか〜

“香”ってほのかに香る感じでーーさんに

ぴったりやね！名は体を表すって言うように

つつみこむちからというか_____」

「あ！包容力あるってよく言われます」

「やっぱり！」

あのこはおはなしがじょうず！

ひとあたりがよくてすぐなかよくなれる

かんごしさんはしんでんずのじゅんびを

どんどんすすめていく

そしておわり、

かんごしさんと

「名前褒められたんです〜」

と、さきほどのはなしをして

ともに6びょうとうへ

エレベーターがちょうどきてのった

そして3かいに6びょうとうはある

チンッ

エレベーターをあけたさきには

_____かねますさんとほずみさんがいた。

「！？金桝さんもしかしてご退院ですか？」

「！そうや」

かねますさんも、ーーがきてびっくり！

「ギリギリ会えてよかった！セーフ！」

あのことかんごしさんが

エレベーターをおり、

かわりに

かねますさんとほずみさんがのる

さっきとばしょは、はんてん。

みつめあう、かねますさんとあのこ

あのこはまんめんのえみ。

「ありがとうございました。お元気で」

「ありがとう。元気でな」

げんきでなっていうとき、

かねますさんがなみだをがまんしたことが

わかった。こえがすこしうらがえったのだ

しまるエレベーター

しまるなか、

あのこはなみだをながす

かねますさんをみた

かねますさんとあのこがすごしたじかんは

とてもみじかい。

でもわかれるとき

おたがいが

じさはあれど、

なくほど_____

「やりました！笑顔でお見送りできました」

「よかったですね〜」

かんごしさんもにっこり

きょうのにんむたっせい！

_____給食の時

「金桝孝司さーん」と、呼ばれることはない

_____薬の時

「金桝孝司です」そう言って薬をもらう

金桝さんはいない

_____共有スペースをのぞいた時

ぶんちゃんと共に金桝さんはいない

_____朝

「ーーちゃん、おはよう」そう言ってくれる

金桝さんはいない

_____OT

ぶんちゃんと間違い探しをする

金桝さんはいない

_____エリさんがーー！と呼んだ時

煙草仲間が集まるそこに金桝さんの姿はない

あのこのあたまのなか

のぞいてみたら

かねますさんでいっぱい。

エリさんがたいいんしたら

あのこはこのよのおわりのようになくだろう

あのこなら

「この世の終わり？え！嬉しい！」

っていうとおもうからたとえにならないけど

あのこのてがみでかねますさんは

わかっただろう。

じぶんがあのこのたいせつなひとである

じぶんはあのこのちちおやであること

あのこのてがみのしめくくりのことばで

きょうをおわろうとおもう。

_____長文そして稚拙な文章失礼致しました。

最後にこれだけ覚えていてください。

あなたは私に“父親”のイメージを変えてくれた恩人であり、そして父である。

そしてあなたは本当に素敵でいい人。

胸を張って生きてください。

愛里が結びつけてくださった縁に感謝を_____

そして金桝孝司さんのこれからの人生に

祝福を！