小さなことからこつこつと
嘘つきで遅刻魔で金も煙草も本も貸したが最後絶対に返さない友人と飲んだ帰り、酔い覚ましに立ち寄ったコンビニの喫煙所で煙を吐きながら、お前そのうち友達いなくなるよ何で人に迷惑ばっかかけんのと問えば、「俺の兄さん相当悪くってさ、できれば早く死んでほしいし、そしたらきっとろくでもない死に方するだろうし当然地獄行きだろうから、せめて俺も同じところに行けるようにしたいんだよね、弟だから」と煙草片手に嘯いて「あとはさ、友達も最後にお前がいてくれればいいし、お前がいなくなったら頃合いだと思うから」と目を細めるので、その笑みに何を答えるべきかを迷いながら、俺は夜闇に滲んで消える紫煙を眺めている。
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