人物の心理描写が素晴らしいです。異世界ファンタジーという設定はではあるものの、各人物の心の動きや決意、すれ違いや葛藤がメインとなっており、一方でそれはファンタジー世界ならではの「戦うもの」や「癒すもの」としての心理です。展開も面白く練られており、最後まで読んだ時のスッキリ感も非常に良かったです。
王道のファンタジーでありながら、叙情的に紡がれるキャラクターの心理描写は圧巻の一言。お互いを想うがあまり、すれ違う二人。人を愛するということ――その本質が、この作品には詰まっていると思います。心に響く、美しい物語。待つのは感動のラストです。読み終えた後に残るのは、涙しかありません。