かたつむりうた

綾華(リョウカ)

かたつむりうた

ゆっくりと詩は歩みゆく蝸牛歌(かぎゅうか)を口ずさみつつここで待とうか


いつ見ても最新作が三部作くるくる色を変えて合わさる


詠まれるを待ちて焦がれていた歌は三十一文字でぴちぴち跳ねた


五七五七七でしか喋ってはならぬ短歌のスパルタ教室


うたの意味説明なんてできんのよ私の魂(たま)に触れる気で来て


鋭利な詩遺さるルチオ・フォンタナの切り裂かれたる画布の現場に


歌に傷刻んでるから本人はわりと平気でいられるんです


短歌とてAメロBメロサビがありラスサビ前のブレイクが肝


歌を詠むことは明日が来ることを楽しみに待つことを教えた


スロウなる綾華のうたう蝸牛歌はぬめぬめ延ばすコントレイルを

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かたつむりうた 綾華(リョウカ) @ryokamoekasu

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