この小説では、三人の中学生の男の子が、水色ではなく、青い色をしている池を見ようと、自転車で旅に出ます。これと同じ経験はしていなくても、読み進めるうちに、良いことも悪いこともいっぱいあった自分の青春時代を思いだし、温かい気持ちになれると思います。
最初は3人の男子が青春謳歌してるなあと楽しく生暖かい目で見守っていたのですが笑親が子を思うシーンで涙出ちゃいましたね〜読みやすくて楽しくて感動もできて、素晴らしいお話だと思いました。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(505文字)
北海道の夏を舞台に、三人の少年が【青】を探し求めて自転車で走り出す――。ただの冒険じゃない。そこには友情の熱さ、家族とのぶつかり合い、そしてそれぞれが抱えてきた迷いや傷が詰まっている。ページをめくるたびに、川の冷たさや風の匂いが伝わってきて、まるで一緒に旅をしているような感覚になる。息を呑む景色も、笑い転げる瞬間も、胸が詰まる再会の場面も、ぜんぶが鮮やかで忘れられない。読後には、あなたの心にもきっと【青】が残る。この夏、最高の青春と景色を味わいたいなら――迷わずこの旅に飛び込んでほしい。
前半の冒険部分が注目されますが、後半もしっかり受け止めてほしい物語です。そうすれば「オレたちの"青"」はとても澄んで、とても深い"青"になると思えるから。"青"の色を見て貰いたいと思います。子供目線で見る世界と、大人の姿がとてもリアルで共感できる、万人に読んで貰いたいオススメの作品です。
空と、記憶と、湖(川?)と、はやるばかりの心の色。目的地に着くだけじゃなくて、その行程と、帰り着くまでが、遠足、じゃなくて "旅" なんです。
素敵なロードノベルで魅力的な物語でした。ジンギスカン、焼き鳥、そして青来年の夏こそはバイクで北海道に行きたいと強く思いました。素敵な、温かい物語です。
北海道に住む、それぞれに悩みを抱えた3人の少年が中学2年の夏、家出をして自転車で見たことのない『青い池』を目指す。 読んでいて思わずその仲間に入りたいと思ってしまう素晴らしい青春小説でした。 大人になってしまうとなかなかそんな機会はないもので、きっと主人公たちにとっても幾つになっても忘れられない大切な思い出なんだろうなと思います。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(209文字)
亡き父との約束でもある、幻の湖「青」を探しに、中学生男子三人が旅をする冒険譚。子供たちの旅とか冒険って、どうしてこうもキュンとして、心に深く刺さるのでしょう。類似の名作とどうしても被る印象はありながらも、それさえ超える読後感。いつまでも心に残るでしょう。
1話を読ませていただきました。青春が始まる予兆を感じた。
涼、武、慶次の3人が自転車で“青い池”を目指す。スマホもない94年のヒト夏の家出旅。北海道の自然、中学生の友情と、三人の少年の複雑な家庭事情が相まって、この一作には楽しさ、切なさ、感動のすべてが詰まっています。オススメです!