死の先。骨の後。最期の最後に現れる怖気

湊火葬場の職員、藤戸と狭山の不穏な会話。
その話の結末は、ご遺骨とともに立ち現れる。

ふだんの暮らしのなかで、多くの人は足を踏み入れない斎場。
火葬場。
その場で見聞する奇怪な事柄の数々。

本作を読む方は〝本当に、こんなことがあるのかもしれない〟
そんな現実感さえも抱かれることでしょう。

しかしまた本作は、ただ忌まわしいだけの物語ではありません。
この短編集には、ミステリーのように真相を知りたいと思わせる要素や不謹慎ながら頬の緩む可笑しみもあるのです。

どうぞ怖がらずに、頁を開いてください。
これらの話はフィクションです。
……いまのところは。

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