中学生の恋を軸に不思議な出来事が展開したかと思うと、恋路も不思議な着地を迎えます。王道のストーリーではないですし、かなり無茶なストーリーです。だけど日常の自然な描写、個性のある書き味で完成しています。自由に書く、自分らしく書く。そのためにはどうするか?創作姿勢の正しい姿が見れます。おすすめです。
主人公の、戸惑いながらも真っ直ぐな語り口に引き込まれました。短い中に、緑の日差しと、どこか懐かしい不思議な世界が描かれて、主人公の少年の純真な恋心が際立つようです。バスで出会ったあの子のことを、もっと知りたい。その願いはかなうのか。ほんのりファンタジーで、デリケートな恋物語。青春っていいなあ。