役立たず聖女のマリアナと現代日本で退屈な日々を過ごす陽翔、違う世界で生きる二人が出逢ったときに運命が動き出す――
マリアナと陽翔が出逢うことによって二人がどんどん今までの自分から変わっていき、どんどん成長していくのが魅力的でした。
役立たずと言われて萎縮していたマリアナが、陽翔と話すことによって年相応の女の子として可愛らしくなったり、ちょっと強気になったり。そして陽翔も純粋な彼女と交流するにつれて、見栄を張らない本当の自分を見つけていきます。
悩む少年少女の成長とドタバタなラブコメ、そしてドキドキの三角関係も楽しめる学園恋愛ストーリーでした。
『その嘘ホントの学園聖女は、不器用男子の腕の中』は、現代の学園怪談と異世界の伝承が交差することで始まる、時空を越えた三角関係ラブコメディです💞🌍
高校生・伊咲陽翔は、集団生活や進路に悩む日々の中、「夜になると学園は裏返る」という怪談に惹かれ、礼拝堂で異界の扉を開いてしまいます🏫🌀
そこで出会ったのは、異世界ローランシア王国の“役立たず聖女”マリアナ・パレス。彼女は王太子との婚約に苦しみながらも、天然で健気な魅力を放つヒロインです👑💫
怪談が異世界と繋がる夜――不器用な彼らの恋は、時空を越えてあなたの心に届きます🌙💘🕯️
異世界に繋がる学園は、夜──裏返る。
対人こじらせ男子:伊咲陽翔は、集団生活と進路との悩みで疲れた、結道高等学園の3年生。
内申やら周囲の目に辟易していたところ、学園に流れる怪談話に興味をそそられる。
出会ったのは、可憐ながら平民上がりの聖女:マリアナ。魔物の跋扈する世界で『役立たず』の烙印を押されている心根優しい天然な彼女は、意図せず会合してしまう。
2人を目撃してしまった婚約者の王太子との三角関係が、世界をまたいで勃発した。
⋯⋯後に、怪談話として学園へ広まるほど。
『夜になると学園は"裏返る"』という学園の噂。
『礼拝堂には異界の扉が開く』というローランシア王国の言い伝え。
2つの世界が交わった時、裏返るのは声か、心か、恋愛か──
愛の囁きや、触れたいと願う行動までもが、キャラの事情の知らない別世界ではホラー展開になります。
片やバチバチの恋愛ストーリーなのに、片やホラーなところが面白く、痛快です!
怖いのが苦手な方もオススメですよ♪
ファンタジーの新境地、どうぞご一読を⸝⋆⸝⋆
りぼん×ボカコレ×カクヨム超メディアミックス小説大賞【ナツガタリ'25】にエントリーされている本作。1番、リボンに近い作品というか、リスペクトしている気がするんですよね。
異世界で役立たずといわれた聖女。その彼女が、世界と世界の境界線から、こちらに渡ってしまう。最初は、お化け扱い。でも、しっかりと理解を含め、こちらの世界のヒーロー、ハルト君と親愛を深める――とはいかなくて。
あちらの世界での婚約者。
聖女マリアナに当たりが強かった王子まで、やってきて……。
その王子がいわゆるザマァ物語のように勧善懲悪なら憎みようがあったのですが、彼は彼で、マリアナちゃんに強く当たる理由があって。
この完璧な三角関係。そして作者様は、コミカルにキャラクターを動かすのにたけている方だから、本当に活き活きとしている。この、ある意味で一触即発のような三角関係に、なぜか保健室の先生まで絡むという、破天荒さ。それがリボンで描かれる過去の作品に通じるものがあるように思いました。(といえるほど読めてはいないのですが)
やっぱりリボンって、女の子達の為の雑誌だと思っていて。それぞれの男子の思いもさることながら。何よりヒロイン・マリアナさんの答えを見守りたいと思います。
冒頭で聖女・マリアナさんがついた優しい嘘。
その嘘を抱きしめられる人こそ、必要なんだろなって思いながら。完結保証された本作。聖女様の答え、一緒に見守りましょう。
相手を無視した厳しい言葉は、愛じゃない。恋じゃない。
これは、女の子達ののための物語。
まもなく、一区切りです。
「役立たず聖女」と蔑まれた少女と、夜ごと裏返る学園に迷い込んだ少年。
2人の出会いは、世界を揺るがす「裏」と「表」の物語の始まりだった。
裏の世界、ローランシア王国。
そこには、結界を操り魔物を退じる力を持ちながらも「役立たず聖女」と蔑まれ、婚約者の王太子からも冷たく罵られる少女・マリアナがいた。
表の世界、結道高等学園。
そこには、集団生活と進路との悩みに疲れ、好奇心から怪異の噂を探ろうとする高校生・伊咲 陽翔がいた。
マリアナが結界を張るのに失敗したことから、2人は偶然にも裏と表の世界で出会ってしまう。
間の悪いことに、2人の邂逅は婚約者に目撃され、不貞の現場と勘違いされる始末。
「マリアナ、お前には王太子妃となる覚悟と聖女の自覚が足りていない! 本当に役立たずだな!」
「ごめんなさい……。ごめんなさい……ってばぁ」
だが、マリアナがわざと魔物を退じていないことを知る者は、誰もいない。
なぜなら、彼女には魔物の本質を見抜く力があると、誰も信じていないからだ。
「わたしはあの子たちを無差別に傷つけることなんて出来ないもの。なんであの子達がみんなワルイコだって思い込むんだろぉ」
今日もマリアナは、贖罪の言葉を繰り返す。
無辜の魔物を、傷付けないために――。
2人の未来は、役立たずのまま終わるのか?
すれ違いと誤解が生んだ表裏一体ファンタジー、ここに開幕!!