膨らみ続けた風船はそら割れるわな
本日は定期通院の日だった。通い始めたのが三月なのでもう五ヶ月……時間が経つのは早いものである。
いつも診察→カウンセリングの順になる。今日もまずは診察に呼ばれ、顔を合わせたT先生は相変わらずニヒルに笑いながら私に挨拶をしてくれた。
「草森さん、調子はどうですか」
「あ、はい、個人的にはこう……不調になる前の体調に戻ってきたなと思っています」
「なるほど、それはよかった」
「はい、でも……睡眠時間以外ですが……」
「ははは、睡眠時間?」
私はしっかりと頷いた……が、元々が過眠気味だったかも知れないとは思っている。
夜の二十三時頃に寝たとして、八時頃まで眠り続けた。九時間である。更に仕事の日であれば、帰宅後食事を摂った後、血糖値スパイクじみた眠気に襲われソファーで三時間ぐらい寝落ちていた。更に更に休みの日であれば、余裕で昼頃まで眠れていた。十二時間とか眠れていた。しかしここまで寝すぎるとその日の夜がまるで眠れず、午前三時頃まで布団の中でゴロゴロとしていた。
終わっている……睡眠時間や睡眠スタイルが、終わっている……。
上記のことを考えれば今現在の、六時間から七時間ほどの睡眠時間は良いのではないだろうか。
ちなみに昼寝や二度寝をしようとすると何故か体が痙攣して起きる。これ自体は良くないだろうけど今は気にしないこととする。
T先生はパソコンに私の病状を打ち込んでから、次回診察の予定について聞いてきた。
今回は前もって休みを取っておいたのでそれを伝え、診察はこれにて終了となった。
続いてはカウンセリングだ。
しばらくしてカウンセリング室へと通されて、相変わらず穏やかな笑みを浮かべているOさんと向き合った。
「こんにちは、ゆきさん。最近の調子はどうですか?」
おっと、T先生と同じような初手。私は相変わらずT先生とOさんの男男関係性にグッときているので、こんなちょっとしたことで喜んでしまう……。
しかし顔には出さないように気をつけ、T先生相手の時と同じように返答する。
心身共にまずかった時に比べればかなり今までの調子に戻ってきている。
そう聞いたOさんは、笑みを深くしながら何度か頷いた。
「いいことです、よかったですね!」
「は、はい。でも睡眠時間は伸びないんですよね……」
「六時間から七時間くらいでしたか? そのくらいであれば、正常の範囲内ではありますよ。現在の睡眠時間で昼間に眠くなったりなどは?」
「そういうのはほとんどないと思います。仕事後の疲労感による倦怠なんかはありますが、睡眠不足によるだるさではないかな? と……」
「ならとりあえずは大丈夫ですかね……他に何か、今困っていること……前回に話されていたことなどはいかがでしょう?」
私は頷き、恒例の悩みや現状について口にした。詳細は残念ながら割愛する。
とはいえこうしてOさんに現状について吐露するようになり、思ったことが一つある。
「Oさん……私は今までこうやって、現状についての悩みを口頭でリアルタイムに話せる相手がいなかったのかも知れません。ラインやメールでの相談などはしていたのですが発声と書面はまた違いますし、いざ集まっても人数が多いとなんとなく気後れして発言できなかったりして……。Twitterにぽろっと漏らした本音も曲解されてしまったりして、なんというか、溜め込んでいく一方だったのかなって。だから今こうやってOさんにカウンセリングしてもらえているおかげでガス抜きができて、どんどん良くなっているんだなと思います」
Oさんは笑ってくれた。次回もまたどんな話も聞きますよ、聞くことしかできませんが、と言ってはにかんでくれた。可愛い。そして申し訳ありません一瞬で萌えに変換する私のことは○してくださいと心の中で陳謝した。
こうして本日の通院も何事もなく、むしろ快方に向かいつつ終わった。
このまま元気になっていきたい……。そうは思うが焦りは禁物だとも重々わかっているので、今は夏バテや熱中症に気をつけながら生活を続けていきたい。
みんなも体調に気をつけて! また会いましょう。
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