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【1首部門】カクヨム短歌賞

【1首部門】カクヨム短歌賞

青切 吉十

おすすめレビュー

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★★★
★64
22人が評価しました
本文あり
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本文ありのおすすめレビュー

  • あづま乳業
    407件の
    レビューを投稿
    ★★★ Excellent!!!

    一夏に渡り詠み続けられた短歌集

    一夏に渡り詠み続けられた短歌集。
    理容室の歌など生活が見えるものから、ジェネリックなど物語が広がりそうなものまでバリエーション豊富で面白かったです。
    星新一や村上春樹などを読まれる読書家の作者さま。なんとなく短歌でもその風合いは感じられる気がします。


    印象深かった短歌(主観です)

    「短歌すら 消費してゆく 世の中を 歌にするきみ 消費するぼく」
    短歌にはその人の人生が織り込まれてるけど、SNSで見るぶんには、右から左へ1秒で消費。それでもきみからぼくへ心は伝達する。


    「電撃の 一次選考 悲喜こもごも 我は関せず 少しさみしい」
    応募しないのは精神衛生上、無敵。


    「地球では 口数少ない きみだけど 宇宙に行けば ふえるものかな」
    きっと空ばかり見てる人なんだろう。それとも喧嘩してしまったのだろうか。
    夏の季語はないけど、なぜか夏を感じさせる。

    • 2025年8月28日 10:03