「唾棄すべき男性」の心情描写がとても鮮明で、「その手の人って、きっとこういうことを考えているのだろうな」と強く納得させられました。
主人公である「盗撮魔」は、電車の中でこっそりと女性のスカートの中を盗撮することを生き甲斐としている。
極限のスリル。そして、達成した先で得られるものを「宝石」のように愛でる。彼は「レジェンド」として称えられ、彼の作り出した作品には多くのファンがついている。
危険は承知の上。その恐怖にいつも潰されそうになっている。
でも、やめられない。だからこそ、その先に踏み込みたい。
「チャレンジャー」として、多くの物語や「意義」を自分の犯罪に求める彼。彼の行動にはヒリヒリとした緊張感がみなぎります。
果たして、そんな彼が迎える結末は?
やはり、身勝手な犯罪はあくまでも、誰も幸せにはしない。想像力が働かないだけで、多くの人を悲しませ、思わぬ心の傷を作りもする。
そんな事実を強く感じさせる、強烈なラストがとても印象的でした。