廃トンネルから病院まで、定番の怖い場所を舞台にした短歌形式の怪談集。「窓には手形」「一人足りない」といった短い描写が、読者の想像力を強く刺激する。現代的な恐怖体験を古典的な短歌の型に込めた実験的な作品だ。各話がわずか31音でありながら、しっかりとした恐怖の余韻を残している。私もまた、夜道で感じる漠然とした不安を思い出した。
なんで短の字に濁点? と思って開いてみたら、怪談あるあるなシチュエーションが見事に短歌に落とし込まれています。しかも、数がすごい!このまま百物語まで行ってしまうのでしょうか?きっとあなたも、背筋をゾクゾクさせられちゃうはず!