【連作十首】日常のどらごんくえすと
花澤しらたき
【連作十首】日常のどらごんくえすと
おきのどくですがぼうけんのしょがきえて
ぼくらはすでにあかのたにんだ
おお、つまよしんでしまうとは なにごとだ!
父は毎年命日に啼く
昨晩は言いすぎたかなとその背中
なかまになりたそうにみている
クレームで
僕の宿屋は きみの待つ家
昼過ぎにふたりで目覚めて笑いあう
ゆうべはおたのしみでしたねと
井戸のなか希死念慮が落ちていく
小さなメダルに形を変えて
最後までしぶとく生きて足掻いたら
ぬわーーーっ!!の声も胸に響くよ
満月をふたりで見上げた夜のこと
こころにつよくきざみこんだよ
繁忙期ただのしかばねのようだった
ビールは特上やくそうになる
お布団で『そして伝説が始まった!』
叫べば今日は冒険になる
【連作十首】日常のどらごんくえすと 花澤しらたき @waniyukimaru
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