東京と埼玉の県境、雑居ビルの三階にあるのは「狐乃渡零細会計事務所」だ。
ここにいるのは、祓い屋にして夜間コンビニバイターである『弧乃渡真名子』と、式神にして酔っ払い幼女の『鴉魅』である。
(前に祓い屋の仕事したのいつぐらいだっただろうか?)
という最もな疑問はさておき、バイト帰りの弧乃渡真名子にはもう一つ仕事が待っている。
祓い屋仕事で契約している鴉魅を『満足』させなくてはならないのだ。
「私、鴉魅さまのこと好きですから。性的な意味で。」
「……ワシも救ったのも体が目当てなのか?」
こうして、弧乃渡真名子はいつも酔いどれな式神のために、「シメ」の料理を振る舞うのである。
ビジネスパートナー、愛玩、それ以上の下心を目的として。
「安心してください。私、自制心は強い方なので。」
呑んで、喰って、騒いで、そして少しだけ世界を救う。
誰もが『満腹』になる飯テロエンターテインメント! ここに開宴!!