要らないものだけ集めて異世界をリサイクル!〜捨てる神あれば拾う神あり〜

トアニ

第1話 部屋が……

私は湯上ユナ。一人暮らしの大学生だ。

友達にも恵まれてるし、単位はフル!正直大学生の中でも上澄みの方だと思う!

ただ、唯一の問題は、部屋が汚いこと……。

もちろん不衛生とかではないの!虫なんか見たことないし!居るはずない!……多分。

汚い理由は、ものがいっぱいあるせい。

なんか捨てられないんだ。んでどんどん溜まってっちゃう。

でもまあ空っぽの部屋より、この方が楽しいしさ!


今日は友達と遊びに行くために準備中!定期券どこだろ……って探してたら、いきなり地面が揺れた。ガタって音がしたから見上げた時には、もう遅かった。

棚が倒れてきて、下敷きになった。

なんか意識が薄れてきた。え、もしかしてこれ私死ぬの?

嫌だ、まだ親孝行も出来てないし、積読も消化出来てない。何より今日の用事は?

え、マジで嫌なんだけど……


目が覚めると謎の空間だった。

前には謎の女。かわいいな。


「やっと起きましたか。」

いやそんなこと言われても、そもそもここどこ。

「天国みたいなものです。」

やっぱり私死んだんだ。戻れないのかな?

「今から戻すことは出来ません。でも、もし私の言うことを達成したなら、特例で戻すことも可能になるかもしれません。」

え、マジか、早く言ってよそういうことは。

「今から送る異世界に、魔王と呼ばれる存在が居ます。」

「この者は、異世界を支配しようとするだけでなく、急速に次元を飛び越えるための力をつけ、我々神の立場を危うくしようとしています。この者を倒したなら、規則にない現世への復活も、認められることでしょう。」

お!じゃあその魔王ってやつを倒せば現世に戻れるんだ!

でも戻ったら友達皆おばあちゃんとか絶対やなんだけど……。

「もちろんあの死んだ当時に戻します。ですから、友達との用事も守れますよ。」

なんで用事を知ってるんだ?

まあ良いや。とにかく早く転生だ!

「ふふふ、かわいいお方ですね、そんなにやる気まんまんな人初めて見ましたよ。」

「では転生させることにしますが、そのまま送っても難しいでしょう。少しでも魔王討伐がやりやすくなるように、能力を授けることにします。」

能力?どんなのが貰えるんだろ。やっぱ空飛びたい!いやマインドコントロールとかでも良いな!

「流石にそういうのは渡せません、あくまでその個人に合ったものしか渡せないのです。」

「という訳で、部屋が汚いあなたに合った能力を授けます。」

「他人の要らないものを、勝手に貰えるという能力です。ものを溜め込んでしまうあなたにぴったりの能力でしょう?」

なんか大した能力じゃなくない?こんなんで魔王?とかいう奴倒せるのか?

「心配は要りません。やる気さえあれば、どんなことも成功するのです。」

「では送ります。」

そう言うといきなり自分の下に魔法陣が現れた。

ピカっと光ると、私は街の中に居た。

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要らないものだけ集めて異世界をリサイクル!〜捨てる神あれば拾う神あり〜 トアニ @jkon4778

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