第31話
そうだバーベキューにしよう。もちろんアメリカ式のでかい肉塊を長時間低温調理するやつではなくて。日本式の薄切り肉と野菜をバーベキューグリルで焼くスタイル。そしてタレ。絶対美味い。
その後網から鉄板に変えて焼きそばにしよう。
(アメリカ式はいつかやりたいけど、そのうち考えよう今時間ないし)
庭園でやろうと思ったら。
「意外と風強いな」
「外はやめておきましょう」
夕方になり風が出てきた。
アルテミスの言うとうりだ。しかしキッチンで焼きたくない。こういうのは焼きながら食うからいいんだ。
むむむ。よし閃いた。ボス部屋でバーベキューやろう。広いし天井高いし燃えるものも無いから大丈夫。
バーベキューグリル(これも魔力で買った奴)でやろう。床に直接薪置いて料理するのはちょっといや汚れるし。
あの後ファイティングファルコンに追加で狩りをやって貰い充分肉がある。(憑依はせず自己判断に任せる形)
ただしまだ解体してない。
「すまんバステト。狩ってもらった兎とかよく羊っぽいモンスターの解体手伝ってくれ」
「はいにゃ。でも今は腹減ってるから、ゆっくりやって解体方法とか教えないにゃ。アルテミスちゃんもリリム様もよーく見て次回の参考にしてにゃ。ご主人様それで良いかにゃ」
「良いよ」
「分かったわ♡」
「良いですねバステトちゃん」
サクサク解体するバステト。
ふーん。こうやるんだ。
「本当は狩った直後にやるにゃ味は期待するにゃ」
しまった。忙しくて忘れてた。しかし今日はバーベキューの気分なんだ。せっかくだからダンジョン機能で材料にせずそのまま焼い食ってみたいんだ。
解体完了。魔力で購入した野菜とバステトが解体した肉を小さく切って串に刺した。これをバーベキューグリルで焼く。焼肉のタレにつけて食べる。
ハムハム。
「うーんこれは」
「微妙ですね」
獣臭い。狩った直後にやらないとこうなるんだ。
角の生えた兎の方はまだましだな。羊の方は生臭い。
多少魔力がもったいないのとせっかく解体してくれたバステトには悪いけどまだ焼いてない無いやつは、ダンジョン機能で肉の材料にしちlゃおう。
「ビーフでお願いいたしますにゃん」
バーベキューと言ったらビーフだよな。
「せっかく解体してくれたのに悪いな」
「にゃんのにゃんの」
焼いたヤツはせっかくだから食って見るか。食えなくもないし。
「そういえばこの角の生えた兎名前なんて言うんだ?」
「ホーンラビットにゃ。この辺りで取れる定番の肉にゃ」
脅威のモンスターではなくもはや肉扱い。
「普通の人間の子供でも倒せるけど。逃げ足が早いから狩るのは難しいにゃ」
なるほど。
「こっちの羊っぽい方はレッサーアサルトウールにゃ。普通の人間の大人が槍とか持って待ち伏せとかすれば倒せるにゃ。肉よりも毛の方が売りやすいにゃ」
「毛か」
取っておこう。
あと串に刺さない薄切り牛肉も追加。玉ねぎ追加。ピーマンも追加
焼き加減覚えてくれよ。
「アルテミス時々肉や野菜をひっくり返して」
「はい」
アルテミスにトング渡す。
「リリムどんな感じ」
「熱々ね♡それにしてもこのわりばしっていうの使いにくいわあ♡」
「あーそれはこうやって」
手を取ってあれこれ教えていく
楽しかった。
操作室に行き。さーてと例の冒険者はうんテント近くで焚き火中だな人数は1,2,3,4,5人。
あれ?
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