幕間 天才たちがなぜか陰キャの俺を構ってくる件について
うわぁ……!
歴代随一の天才と評される神谷さんだ!
えっ?生で見てる?今俺喋ってる?
世名が腹を立てているとき、クソ野郎こと難波稜真は密かに感動していた。
入試は次席、新入生歓迎テストと中間テストでは満点!
俺みたいなやつが関わる機会なんて一生ないと思ってたのに……!
「スカしたやつだな?何様のつもりだ?」
え?神谷さんまた俺に話しかけてくれた……?
ヤバイヤバイ、何か気の利いたこと……
「えぇ?そんなつもりないですけど。目が腐ってるんじゃないですか?」
「こいつ……」
おい!おいおいおい‼︎
何言ってるんだよ俺ー!
稜真は今日何度目かわからない大きな後悔を覚えた。
あの神谷さんがせっかく話しかけてくれたのに何言っちゃってるの俺⁉︎
稜真は決して悪意があるわけではないが、出力に問題があった。
ツンデレで萌えるのは女子だけなんだよ!男のツンデレとか需要ねぇから!
「忙しいので話しかけないでもらってもいいですか?」
「チッ」
わあああ‼︎!
やっちまった……
世名は不機嫌な顔のまま立ち去ってしまった。
なんで俺はいつもこうなんだ、全然素直になれない。
こんなんだから友達の1人もできないんだ。
「難波くん、作業終わった?」
え、墨田さん⁉︎
「え?これ?もう終わってますけど。さすがにこの程度で手こずってたら人としてヤバいですよ」
「そっか!ありがとう!じゃあこっちも切ってもらっていいかな?」
「はぁ、しょうがないですね」
ありがとう、墨田さん!正直作業なくてめったちゃ気まずかった!
ちなみに稜真は世名の行動に心底感謝していたりする。
仕事が振られておらず気まずかったが自分から話しかける勇気もなく困っていたのだ。
「おい、難波稜真!サボるんじゃない!」
「今作業してますよね。目見えてないんですか?」
翌日以降も世名は稜真に構っていた。
なんで?なんで俺クラスの天才と毎日話してるの?
いや毎日最高だけどさ!
「世名さん!一回だけ練習に付き合ってほし……そいつ誰!?えっなんで世名さんと仲よさげに話してるの!」
え、え、え……もう一人の天才、才田さんじゃないですかー!!
何!?天才大集合じゃん!なんでこんな段ボール切ってるだけのやつの周りに大集合するんだよ!
え、どうしよう……ヤバイもう心臓爆発するぞ、これ。と、とりあえず自己紹介を……
「難波ですけど。首席のくせにクラスメイトの名前も覚えてないんですか?」
だから何言ってるんだよ俺!!
「あ、ごめん。じゃあ改めて難波くん、よろしく」
こんな俺にも普通に接してくれるなんて。神谷さんみたいな威厳はないけど優等生然としててなんて優しい人なんだ……!
「で、難波くん。なんで世名さんとそんな仲良さそうに話してるの?」
目が全然笑ってないんだけど……え、あれ?俺なんか怒られてる?……俺、なんかしたっけ?
……いや、気の所為だな。優等生な才田さんがそんな事するわけ無いだろ、まったく。
「別に仲良くないですよ。神谷さんがなんか絡んでくるんですよね―」
お前はいい加減黙れ!ブッ◯してやろうか!
稜真は自身に対して最大限の暴言を吐いた。
「え!?世名さん!難波くんのことわざわざ構ってるの!?」
「あぁ、サボってたからな」
「あっ、そういうこと……。じゃあ!僕が後は面倒を見るよ。難波くんは僕に任せて!」
「はぁ!?お前に仕切らせるわけねぇだろ!大人しく練習でもしていろ!」
はぁ!?俺いつからラノベ主人公になったんだよ!
陰キャの俺を何故かクラスの天才二名が構ってくるんですけど!?
天才は全てを解決する 清水秋穂 @shimizuakiho
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