転生先でゴシップ記者って、なんちゅうぶっ飛んだ設定! でもこれが意外とハマるんです。
不倫で家庭崩壊した過去を持つミユが、「異世界でもスクープ命!」とばかりにダンジョン潜入取材。
そんな彼女を「運命の人」と言って追い回すのが、よりによって既婚者のイケメン勇者。
撮る側がまさかの撮られる側に? 恋に逃げ腰なミユと、グイグイ来る既婚者勇者――どこへ転がるか読めない展開にニヤニヤが止まりません。
文章は軽快でテンポもよく、一話一話がスルスル読めてあっという間。
個人的には、同僚のサラとの百合っぽいやりとりも癖になります。
異世界×ゴシップ×恋愛拒否女子という斬新な掛け合わせ。これはクセになる!
冒頭からぐっと心を掴まれて、最新話まで一気に読めてしまいました。
主人公のマジマ・ミユはかつてゴシップ誌の記者だった。
そんな彼女が命を落とし、異世界に転生。そこでも彼女は「自分にやれることはこれだけ」と同じくゴシップ記者をやることに。
異世界における「スクープ」とは? 世界が変わっても、人間がやらかすことは共通する。
彼女は転生時に「ギフト」としてもらった「逃げ足の速さ」を駆使し、危険なダンジョンでも潜入して有名冒険者たちの「特ダネ」を撮影する。
そうやって順調に生計を立てていた彼女だったが、「アル・サーレス」という名のイケメン冒険者(既婚者)に熱烈求愛されることに。
もはやストーカーと呼べるほどの彼に迫られて辟易とするミユ。
果たして、彼女の未来は?
とにかくテンポが良く、次へ次へとどんどん読み進めさせられます。
ゴシップ記者を異世界でやるというコンセプトの意外性に加え、アル・サーレスのとぼけたキャラに振り回される展開。
その後も更に起こる「意外な出会い」など、とにかく読者を飽きさせません。
文章も読みやすく、「読んだ人を楽しませよう」という気持ちが強く伝わってきます。
一度読み始めたら心を奪われること間違いなし。とても楽しい作品です。
「私の仕事は他人の不幸でメシを食う最低の職業」と自虐する主人公。
求められるからやっているだけであって、自分の文章は有名人の名前を借りなければ誰一人として読まれないと言う。
それが、妻子持ちのイケメンで有名な冒険者に出会ってしまったのだから、さあ大変。
それもダンジョンで!!
主人公はパパラッチしているくらいだから、グイグイ食いつく肉食系かと思いきや、その逆。
恋を憎み、逃げ回る。その思考も、しぐさも可愛いとしか言いようがない。
これは、好かれるよ。しょうがないよ。
異世界転生、ダンジョン、恋愛のパワーワードで綴られた面白エピソード、おすすめです!