第4話 ジャンボタニシって!?
オー
私がその存在を知ったのは、
2025年6月の、
ニュース映像の中だった。
ジャンボタニシなるものが、
取り上げられていたのだ。
ん?
ジャンボタニシ?
聞いたことないぞ!
タニシのデッカイやつかな?
そのニュース映像では、
お米農家さんが、
ジャンボタニシに、
稲の苗を食べられて、
収穫量が数パーセント落ちていると、
悲嘆に暮れていた。
ふーん。
ジャンボタニシねえ。
そんな害虫がいるんだなあ。
そのときは、
そのくらいの印象だった。
しかし、
後日、気になって、
ジャンボタニシをネット検索すると、
ただの大きいタニシではない、
なかなか衝撃的な画像が目に飛び込んできた。
ジャンボタニシは、
ヤドカリのような、
カタツムリのような、
ちょっと生まれたてのエイリアンを思わせる、
なかなかグロイ、キモイ風貌だったのだ。
(ルッキズム!?)
ジャンボタニシ。
その正体は、
正式名称・スクミリンゴガイ。
南米原産の淡水に棲む巻貝。
大きさは、5~8センチ。
色は、黄褐色~黒褐色。
生育初期の稲などを食べる害虫。
環境相の、
要注意外来生物リストに掲載された、
特定外来生物である。
今回の米不足は、
このジャンボタニシの増殖が、
原因の一つと言えるのかもしれない。
しかし、
だからといって、
このジャンボタニシを、
目の敵にしていいものか。
ジャンボタニシには、
ジャンボタニシの生活があり、
私たちと同じように、
子孫繁栄の営みがあり、
彼らは彼らの命を、
精いっぱい生きているのである。
むろん、
お米農家さんからしてみれば、
ジャンボタニシがこの世界に存在することに、
何の罪もヘッタクレも無いのだ。
そういえば、
マイマイ、
つまりカタツムリも、
巻貝の仲間だった。
そして、
カタツムリは、
その殻の原料となる、
カルシウム補給のため、
コンクリートを食べる、
風変わりな習性があるのだ。
(
巻貝系の生き物は、
変わり者が多いのだろうか。
(偏見!?)
もとい。
ジャンボタニシは、
今のところ、
関東より西の地域でしか、
確認されていないようだが、
早晩、
東北、北海道まで、
テリトリーを広げることだろう。
そうすると、
日本の米所まで、
ジャンボタニシの食害を
ますます米不足に、
拍車をかける事態になってしまうのだろうか。
オー米ゴッド!
たかがジャンボタニシ、
されどジャンボタニシ。
ゆめゆめ油断してはなる
そんなふうに、
私がジャンボタニシについて、
思いを巡らしているうちに、
政府は、
関税のかからないお米である、
ミニマムアクセス米を、
通常よりも1か月、
前倒しで輸入することを決定した。
(そして申込みが殺到しているようだ)
オー米ゴッド!
外国のお米かあ。
それはそれで悪くないけれど、
やっぱり、
日本の美味しいお米が食べたいよー!
第4話は、
これで、おし
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