「時間を有効に」という考え方について、改めて見直させられる作品でした。
「待つ」という時間は何もしない時間なので、やはり「もったいない」と思う。
だから、その時間を有効活用して、「他の何かをやる」という風に考えたくなる。
そういう風に「考え方次第でその時間を最大限に楽しむ」ということも、やはり人生を有意義にすることでもあります。
でも、それが最良とは限りません。
「待つ」ことをしなくなったために、時間の経過の感覚が早くなり過ぎてしまう。一年が経つのってこんなに早かったっけ、と。年々感じてる人も多いのではないでしょうか。
特に最近はスマホ依存などもあり、「待ち時間があるならその時間に何かの動画や作業でも」となる方も多いでしょう。
その代り、ぼんやりと風景を見たり、何もない静寂を楽しんだりする機会が失われてしまう。
色んなことを経験できて、時間を有効活用できるのも「豊かな人生」かもしれない。
でも、ぼんやりと「退屈」を享受するのもまた「豊かな人生」なのかもしれない。
人生の味わい方について、改めて向き合ってみようと思わされました。