第9話 雪原の決意と神人の影

 雪が舞う草原を、夢時はルーシスのことを考えながら歩いていた。


「メリア様の居場所を答えろ」

 後ろから声が響き、振り向くと、知らぬ男が夢時の頭に手を触れた。

(……動けない……)


「そいつから離れろ!」

 アルノアスが駆けつけ攻撃すると、男は夢時から離れた。


「今はお前に用はない」

 神人の男は一瞬でアルノアスの背後に立ち、動きを止めた。


「アルノアスさん!?」

 ロゼナが叫ぶと、アルノアスは怒鳴る。

「結界から出るなと、言っただろ!」


 夢時は剣を振るも、神人の男は簡単に避ける。

「お前は魔王か」

「だから何だ!」夢時は叫ぶが、男は黙ったまま剣を出現させる。


 ⸻


 一方、ルーシスとデュランは戦闘中。

「夢時の方に神人が現れたな」

 デュランの声にルーシスは動揺し、右腕を突き刺されてしまう。


「やめておけ、お前では私は倒せない」

 デュランは踵を返し、夢時達の元へ向かう。ルーシスは立ち尽くしたままだ。


 ⸻


 夢時は神人と戦い、剣技「ステルラ《星の》レイン《雨》」を浴びる。光の雨が剣にまとわりつき、塊が刃となり夢時を突き刺した。


「ガッ!!」夢時は血を吐き、神人は首を締める。

 夢時は魔王の力を解放して切り裂き、神人は消えた。しかし夢時はそのまま気絶。


 デュランが駆け寄り、夢時を抱えてアルノアスの家に戻った。


 ⸻


 ベッドに横たわる夢時を前に、ロゼナは涙を流す。

「……こんなになるまで、戦って……夢時……」


 アルノアスやロジッスアも状況を分析する。

「神人は本体ではない。本当の目的はメリアの封印解放のはずだ」


 ⸻


 ルーシスはヨーデを追ってサウア村へ。

「それ以上、罪を重ねるな『ヨシュ』」ヨーデは不気味に笑う。

「罪だと? 正しいのは私だ!お前たちの存在こそ罪だ!」

 ルーシスは妖族の力を解放する。


 ⸻


 夢時は、仲間たちの励ましを受ける。

「俺たちは仲間だ。少しは力を頼れ」アーサー

「私たちも力になりたい」ニナ


 夢時は嬉しそうに笑うが、背後に嫌な気配。

「ロゼナ!! 後ろだ!」

 振り向くと、レナリが手をかざす。


 デュランはレナリの手を切り落とすが再生する。

「貴様、神人だな」


 夢時は愕然とする。

(玲那は……どうしてここに……?)

「神人は死人を操れる」デュランの言葉が響く。


 夢時は拳を握りしめ、決意を固める。

「デュラン、レナリはサウア村に向かったのか」

「あぁ……」


 夢時達はサウア村へ向かう決意を新たにした――。

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