結末が印象に残りました。
神楽くんの秘密をめぐる物語は、ほのぼのとした日常の中に不思議な緊張感があって、とても惹き込まれました。淡い初恋のような甘さと、最後に訪れる切なさの対比が印象的で、読後に余韻が残ります。
この話好き!もう、そうとしか言いようがない!
たぬきちの女の子としての無邪気な心の動きと、神楽くんのあやしい雰囲気に何か起こりそうで引き込まれて行きます。つづきが気になるお話しです。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(188文字)
神楽くん、静かで可愛らしくて、人を惹きつけずにはいられない。玉木さん、たぬきちとあだ名されてもへっちゃらで、おおらかで明るくて、思いやりがあって。他の子たちのように、太陽の下でキラキラひかるのではなく、木漏れ日の中にいる二人、そんなイメージでしょうか。初恋って、どんなだったかな・・・忘れてしまった大人にもう一度思い出させてくれる。二人が夏の日、自転車に乗るシーンが特に好きです。読後、もう一度神楽くんに会いたい、とみんな思うはずです。
お話しの大部分が、たわいのない小学生の日常を描いています。でも、最後でそれが思い切りひっくり返る。子供なのに怖いというより、子供だから怖い、でもちょっとだけほのぼのも混じった、不思議な味の小説です。読んで爽快。ありがとうございました。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(477文字)
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(117文字)
小学六年生の玉木吉乃は、クラスメイトの神楽くんがいつもマスクをしているのが気になっています。二人の親友にそそのかされた彼女は、神楽くんのマスクの下を見ようと奮闘しますが──。物語では、六年生の一年間、主人公と神楽くんとのやりとりが丁寧に描かれていて、彼女が神楽くんに惹かれていく様子が微笑ましいです。切ないラストも相まって、子供の頃にしか味わうことのできない貴重な体験を思い出させてくれる作品です。