【追記②】コメント返信の心得

 コメント返信する時のポイントに言及してませんでした!

 すみません。


 さて、ここからはティーチャー加須かぞ 千花ちかでいきますよ。(私ごときは先生ではありませんが、このエピソード自体を読みやすくする為の演出です。)


 諸君!

 私がもらった、とあるコメント返信を紹介しよう。


〝コメントもらえて嬉しくて、何回も読み返して、コメント返信するのが遅れました。〟


 3日遅れの返信だったかな。

 これは良くない……。


 ①コメント返信は可能な限り、早く返信しよう。


 やっぱり早く返信がくると嬉しいものだ。

 でもここの部分は、大多数の人はわかっているな?


「はーい!」


 よろしい。

 ただし、めっちゃ忙しい人は、無理はしないで。睡眠時間削ってぶっ倒れるとこまではいかないでいいからね?


「はーい!」

「ハイハイ質問ー!

 コメント返信、早くしています。でも、嬉しいのに定型文、紋切り型になってしまうんです。」


 ほう? どんな。


「〝ライス王子はシナモンロ・オル皇国に向けて出発しました。コメントありがとうございます。〟

 こんな、面白みのない返信になっちゃうんです。

 これじゃ、魅力がないですよね?

 どうやって返信したら良いのか……。」


 まあ、面白みには欠けるかもしれん。

 しかしだな、それで良いんだ。


「え?」


 礼儀正しく、ありがとうございます、と伝えている。そして、早く返信している。

 それで、アナタの誠意は読者に伝わるはずなんだ。

 何も、コメント返信を面白くしなくても良い。

 もちろん、ユーモアが入るコメント返信のほうが良いけど、できない人は無理しなくて良い。

 それより、自分のナマの声を、誠実に伝えるんだ。


「ナマの声?」


 そう。コメント返信には、その作家の個性、人柄がにじみ出る。

 コメント返信は、人と人とのつきあいだ。

 なら、ユーモアだけじゃない、アナタの持つ誠実さが武器、そのまま魅力となる。

 ナマの声、飾らない声───。 

 そこからは、作品にかける熱意やこだわりが出るはずなんだ。

 なので、上記のコメントだと、


〝こんにちは。ライス王子はいよいよシナモンロ・オル皇国に向かうんですね。チャワン城に残るタクアンヌを応援しています。〟


 というコメントに対して、


〝ライス王子は、シナモンロ・オル皇国に向けて出発しました。(状況説明)

 ライス王子は、必ず勝利をおさめ、タクアンヌのもとに帰ると決心しています。(キャラの心理をこっそり教える)

 ここから話は盛り上がります!(作家の意気込み)

 タクアンヌに応援ありがとうございます。(感謝)〟

 コメントありがとうございます。(最後は礼儀正しくね)」


 と書けると良いだろう。


「先生……! 詳しく……!」


 うむ。

 まずコメントは、


 ②コメントしてもらった内容に、答える。


 これが基本だ。

 上記なら、〝ライス王子はいよいよシナモンロ・オル皇国に向かうんですね。〟→〝ライス王子は、シナモンロ・オル皇国に向けて出発しました。〟

 が、それにあたる。

 コメントした内容に触れていないと、コメントをいれた読者はがっかりするだろう。


 ③状況説明。


 話がどう展開しているか、読者が読み落とす場合がある。

 ストーリーを勘違いしているな? と思ったら、優しく思い違いを訂正してあげよう。

 ここで、間違っても、

〝きちんと読んでください!〟

 と言ってはダメだ。作者は万能、全知全能。読者は作者ほどストーリー、キャラを把握してない。

 ガチ考察勢だって、キーワードを読み落とすことは、普通にある。

 作者が不愉快そうにコメント返信をしているのを、他の読者は、意外と見ている。

 そのことを忘れずに。


 ④意気込み。


 その作品、キャラにかける愛。

 その話の展開になった思い入れ。

 熱く語ると良い。 

 その作品、そのページに、作者はワクワクしているのだと、一言伝えれば、読者は、「おっ! そうなのか。」と思ってもらえるはず。

 ただし、物語の先のネタバレはするな。

 現時点でのキャラの行動までで語れ。

 私はカンの鋭い読者なので、

〝フリカケンとライス王子は、運命の出会いです!〟

 とコメント返信されると、

「ああ、フリカケンとライス王子は、生き別れの兄弟かもな。」

 と見当がついちゃうんだ……。ネタバレに気をつけろ!


 ⑤感謝。


 コメント返信は感謝を伝えるにかぎる。

 コメントもらったら嬉しい。そのことは、良く伝えよう。

 良く出来る作家は、毎回じゃなくて、時々、

「〝加須 千花さんには、いつも的確なコメントをもらって、本当に嬉しいです。コメント読むのが楽しみです!〟」

 というように、心を伝えてくれます。

 でもこれはテクニックじゃない。

 コメントもらって嬉しい、素直な感情の発露。

 だからアナタも、素直に、読者に感謝を伝えてみよう!


 ⑥礼儀正しく


 くだけた言葉遣いでも、不快にならない、フレンドリーな人もいるからなあ。

 言葉遣いは人それぞれ。好きにするが良い。

 でも最後は、コメントありがとうございました、とシメるので、良いと思う。


「先生!

 コメント返信の時、何話か一気読みしてくれた時に、〝……ウキナーゼ侍女長の罠におちるか心配です〟と始めにコメントをもらって、読者が解決篇まで読んじゃってる場合、始めのコメントにどう返信するか困ります。」


 迷う必要はないぞ? 


 ⑦物語の先まで読者が読んでくれてる場合の返信は、普通に。


 私は、

〝ウキナーゼ侍女長の罠をかわせるか、お楽しみに〟

 と普通に返信する。これは、コメントをくれた読者だけじゃなくて、そのページを見てる他の読者の目を意識してだ。

 たしかに、返信する時点で、コメントをくれた読者は、その先を知ってるけど、鉄則、その時点より先のネタバレを作者はするな、だ。

 もう少し丁寧に返信したければ、

〝ウキナーゼ侍女長の罠をかわせるか、ピンチですね。どうなるか、先までお読みいただいている猫足隊長様(読者名)には、もうおわかりですね。〟

 と返信すれば良い。


 ⑧コメント返信は短い言葉でも良い


 付き合いの長くなったカクヨム作家さまたちとは、長い言葉でなくても、もう人柄が通じ合い、信頼関係が生まれるものだ。


〝加須さん。面白いです。大川さま、好き!〟

〝〇〇さま ありがとうございます! 私も大川さまの抜けてるところが好きなんです! コメントありがとうございました。〟


 こんなやりとりでも、いいんだよ。だから、気軽にね。気負わないのが長続きのコツ。

 もちろん、長文返信が大好きな作者は、心ゆくまで長文返信を送りつければ良い。

 長文返信全面肯定。

(私が長文返信しちゃう人だから。)




「先生っ! 悩みが!

 読者が、フリカケンに、〝この勘違い男、〇ねって思います。〟って罵詈雑言を吐いてきたんですけど、実はフリカケンは謎キャラとして、敵のように見える言動もあるけど、真実はあとからわかって、本当は味方キャラなんです。

 そんなに悪いことを考えてないのに、読者に勘違いされて……、どうしよう。」


 ふむ。読者も、読み違えをすることがある。私だってある。


 ⑨読者が悪役キャラ以外を罵倒してきた時は落ち着け。


〝フリカケンは、意外と悪いことは考えてないようですよ?〟

 と、チラリと匂わせよう。

 スキー場にたとえよう。圧搾された滑ってよいエリアのなかで、読者は好きに、思い思いに滑って良い。

 しかし時として、コース外エリアに飛び出してしまうことがある。

 圧搾されてない雪道、滑落死する道だ。

 作者は、ここがポールで、ここから先はエリア外だよ、と、読者の手を優しくひいてあげよう。

 これが、コメントの大きな効用だ。

 疑問には答え、読み違えは、きちんとコースのなかに戻してあげる。

 それが、読者に豊かな読書体験をプレゼントすることになる。


「先生!

 何かあともう一声、明日から使える、お得情報みたいなのください!」


 くふふ。ワガママ坊っちゃんめ。

 いいだろう! 最後にとっておきのお役立ちテクニックを紹介しよう。ウルトラCだ。


 ⑩作中のキャラに語らせる。


 返信コメントで、まず、作者が、読者の質問などに答えたあと、


 タクアンヌ「猫足隊長様。わたしは、ウキナーゼ侍女長の妨害に挫けません!

 応援ありがとう。」


 というように、キャラに一言語らせよう。

 ファンからしたら、キャラと会話できたようで、嬉しい。

 自分でも、逆だったら、嬉しいはずだ。

 でもこれは、やらなくても良い。

 コメント返信にユーモアが出せなくて悩み、定型文を破りたいと望む書き手へ、簡単に実践できるアイディアとして、教えておく。


 ※私がこの手法をはじめて見たのは、綾森れん様

https://kakuyomu.jp/users/Velvettino

 のコメント返信欄でした。

(『仕事から帰ったら美少女メイドに癒されよう ~俺の宇宙船に搭載されてるAIナビゲーターがアップデートされたら、美少女メイド化した件~』  

 で、第3回「G’sこえけん」音声化短編コンテスト大賞受賞のスゴイ方。

 いつもコメント欄が盛り上がってるカクヨム作家さまです。)




 コメント返信は、ユーモアだけが大事なんじゃない。誠実な受け答えが大事なんだ。

 そこには、アナタの人柄がでるはず。

 それで良いんだ!

 疑問はすこしは解消できただろうか?



 ★まとめ★


 ①コメント返信は可能な限り、早く返信しよう。

 ②コメントしてもらった内容に、答える。

 ③状況説明。

 ④意気込み。

 ⑤感謝。

 ⑥礼儀正しく。

 ⑦物語の先まで読者が読んでくれてる場合の返信は普通に。

 ⑧コメント返信は短い言葉でも良い。

 ⑨読者が悪役キャラ以外を罵倒してきた時は落ち着け。

 ⑩作中のキャラに語らせる。




 ティーチャー加須かぞ 千花ちかからは、以上だ。

 書き手の諸君、楽しいカクヨムライフを過ごしてほしい!

 






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