Null vector
eiv.
第1話 滅びの影
記録データ:零号記録-世界世界崩壊までのカウント…
人は終わるんだと、誰もが知らずにいた。
この世界は、壊れるために存在してたのかもしれない。
……警報音が聞こえる…。
アヤ(母)
「もうすぐ助けが来るわ。レイ、ユナを守るのよ。」
ユナ(妹:当時7歳)
「怖いよ…お兄ちゃん…」
主人公であるレイはN-CODEを握る。
★N-CODEとは:腕に巻き付ける電子端末。
体内情報、環境情報、巡礼者認証などを管理。
緊急時は武器や装備のデータも格納・展開できる。
突然、上空から異形の咆哮。
>N-CODE(自動音声)
「虚獣反応・接近。住民たちは直ちに避難してください」
地響きで壁が崩れ始めると巨大な虚獣の爪がシェルターを貫く。
血飛沫、ユナの悲鳴、母の絶叫が聞こえる。
レイ
「いやだ…!やめろ…!!」
レイは意識を失い目の前が真っ暗になる。
そしてレイは薄暗い部屋。ベッドの上で目を開ける。
レイ
「またあの夢か…」
時計は6時30分を示している。
ベッドの脇には電子端末〈N-CODE〉が点滅。
AI音声が響く
AI音声
「null隊員。レイ。第1727次任務要請。AREA1への出撃要請が発令されました。指令会議室へ集合せよ。」
レイ
「俺はあの夢で見た事件から巡礼者(ペリグラム)に所属している。」
★巡礼者(ペリグラム)とは虚獣によって失った都市や廃墟をAREAと呼びその虚獣を倒したり、調査したりする異能力者チームである。
レイは服を着替えて色々と準備をし始める。
レイは部屋を出て廊下を歩く。
そして薄暗いコンクリートの部屋に入り、壁には巡礼者エンブレムがある。
各員無言で席に着いていく。コートの裾が微かに揺れる音のみだ
ロム(null隊隊長)
「null隊、全員確認。本日、AREA1攻略任務を開始する。」
★巡礼者は「巡礼番号(ペリグラムコード)」と呼ばれる番号制小隊に分かれている。
・Null隊(レイが所属するチーム):異能実戦エリート部隊
・Hex隊:白兵戦特化の暴力集団
・Cross隊:情報諜報・暗殺部隊
・Vermilion隊:異能兵器専門部隊
・Alpha隊:最強と呼ばれる第一部隊。滅亡世界最高戦力。
の系5つの隊に別れている。
ホログラムにランク一覧と部隊構成が映し出される。
ロム(隊長)
「君たちは巡礼者。Sランク以上の"異能実戦特化部隊"だ。ランク上にはSS、EX、そして存在が確認されていないElysiumランクがある。」
★巡礼者にはランクが存在しておりDランクからElysiumランクとなっている。
Dランク
新人、基礎訓練中。
戦闘経験少なく、補助的任務中心。
Cランク
基本戦闘技術習得。
小規模任務や支援任務。
Bランク
一人前の戦闘員。
単独任務、AREA内での実戦経験あり。
Aランク
高度な戦術・戦闘能力。
指導的役割や困難任務担当。
Sランク
トップクラスの戦闘員。
危険度MAX任務、組織のエリート。
SSランク
AREA単独殲滅級。
1人でAREAの危険生物や障害を殲滅できる実力者。
ほとんどの巡礼者が畏怖する存在。
EXランク
人外並の戦闘力を持つ。
常人を遥かに超えた能力と耐久力。
組織内でも極秘扱い。
Elysiumランク
存在自体が未確認、伝説的な存在。
組織の最高意思決定層にのみ知られている。
巡礼者の中でも神格化されている。
そして、ランク表が表示されると、レイの欄だけがブラックアウトされている。
★ランクボード
・ロム:SSランク(隊長)
隊への生存を最優先させる合理主義者。
・ミラ:Sランク
的確な判断とデータ処理を行う。異能も探知する情報操作系
・クロウ:Sランク
戦闘時は誰よりも静かで恐ろしい。白兵・異能複合型。
・セラ:Sランク
異能兵器を扱う。巡礼者内でも数少ない異能兵器適合者。近接~中距離対応。
現在のNull隊は5人と、少数派で行動している。
ミラ
「…レイのランクは未記載か…」
クロウ
「また上の意向か…?」
ロム
「気にしないで。レイは特別枠だからね」
セラ
「異常区域AREA1。都市ごとに沈んだ消滅都市。ネザービースト反応複数。旧兵器の消失も確認済み。」
★ネザービーストとはAREA内部での滅びた世界で発生する異形クリーチャーの総称。
元々は人間や動植物だったものがAREAの空間汚染や異能因子に侵食され環境の影響により異常進化した個体のことを示す。下手すればSランク相当でも死ぬ恐れがある厄介なもの。
そしてホログラムに不可解な古代文字とノイズ混じりの映像が表示される。
ミラ
「またこの文字…前回のAREA11と同じだね」
ロム
「そうだね。今回もnullvector反応が、観測されている。探索、壊滅、情報回収の順で行く。ヘリグラムゲート、起動準備。30分後にゲートボールで集合だ。」
★nullvector反応とは簡単に説明するととても強い敵がいるということ。
そして30分後null隊はゲートボールにて集合する。目の前には青白く水のようなかすかに幻想的な雰囲気を出しているゲートが出現している。
これが正しくAREA1「水没都市」への入口だ。
ロム
「ここからは命の保証はできない。慣れてるからと言い、油断禁物だぞ。全員で生還するのが第1の目標だ。」
そしてレイ達null隊はAREA1のゲートに入っていくのであった。
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