タイトルからは想像もできないほど、重たい話にございました。
主人公の女の子は今日、13歳になります。
13と言う数字、それは、子供が大人への階段を登る数字。
そして……皮肉なことに死刑囚が最後に登る階段の段数にございます。
主人公の母親は、すでに他界しており、本来ならシングルファーザーの子供として育てられるはずだったのが、そこには一人の『他者』が介入することにより、主人公には『母親同然』の愛情を注がれて13歳まで生きることになります。
主人公は、この『母親同然』の人間から『同然』の部分を取ろうと告白いたしますが……
そこには、複雑に絡み合った糸がございました。
絡まった糸。それは遠くから見たら、どこと、どこが繋がっていたのか、一見するとわかりませぬ。
それが、解けた時に……少女は重く、衝撃的な事実を知ることになります……。
途中からガ!!……っと引き込まれました。
名作にございます。
お勧めいたします!是非! 是非ご一読を。