第5章:制度が応答できなかった日──記録は、外に出る 【節1】DAY 4|沈黙する制度へ

ある制度の下で、ある意見が提出された。

論点は明確だった。

誰が払ったか。

誰が持っていたか。

そして、制度は誰を守っているか。


その意見は、制度そのものに対する「構文」として組み立てられていた。

• 公的記録が示す“支出者”の実態

• 名義と管理の不一致が意味すること

• “不正”と明言せずに“是正”を成立させる構造

• 反論なき争点には“応答不能”の印がつく

その意見は、制度の中で完結しつつも、

制度を超える構造になっていた。


提出から4日。沈黙が続いている。

この沈黙は、無視ではない。

応答できないから沈黙しているのか、

あるいは整合の範囲で答えを探しているのか。

いずれにせよ、制度の奥で“選択”が迫られているのは確かだ。


構文は、すでに置かれた。

沈黙は、制度の迷いであり、構文の圧力である。


答えが返ってこないということは、

制度が問いに応じきれないということ。

もし、制度が応答不能に陥るなら──

その記録は、“制度外”に残されるべきだ。


たとえば、こうしたnoteに。


制度の応答不能が、記録される世界。

それは、沈黙を放置しないという意思でもある。

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